浦沢直樹の名言
漫画家
浦沢直樹の名言。全52個。
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白紙で描くたびに「なるほどね」なんて、だからずっと描いているんじゃないですかね。毎回毎回、まったく未知の体験だから、面白がってやっているのかもしれないですね。
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誰かが描いたものは、もう自分が描く意味がないので、せっかくこの白い紙に何かを描くんだったら、まだ誰も描いたことがないものを描きたいという願望はある。
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自分が「いいな」って思ったものを、「ぐっとくる」というものを、ちゃんと線で捉えているか。それが「できますように」って念を込めないと、ともすれば逃してしまう。
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僕自身、50代半ばまで、いまこうやってやれているのが不思議な感じがするんですけど。好きなことをやっているというのが、まずそこにある。
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「描くのが好きだ」っていうことに任せちゃうと、体がボロボロなのに気づかないときがある。でもまあ、思いっきり好きなことをやって寿命を縮めるっていうのも、そこそこ幸せな話なのかもしれないですけどね。
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日々だよね。日々の暮らしの中に答えがある。人のシワとか、ホントに見てるもん、ずーっと。「ああ、二重あごのシワはそう入るのか」とかホント見てる。
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つまんなくなっちゃうのよ、思い通りになっちゃうと。思い通りにならないというか、ドラマが勝手にアメーバのように動き出す方が、描いていて面白い。
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「ここ描きたくない」とか「ここつまらない」となったら、それは絶対に読者もつまらないんだから。すべての絵を描きたい絵にすることで、読者もすべてのコマが楽しくなる。
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イメージを捕まえるチャンスがあるじゃないですか。フッてすると逃げちゃっていなくなるじゃないですか。いま、頭の中にイメージがあるうちに描きとめなきゃという焦りみたいモノがありますよね。
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絵ってフェティシズムの表明じゃないかと思うんですよ。「自分はここにグッときているんだ」とバーンって。とっても恥ずかしい作業。でもそれが強烈に表現されているものは、やっぱり人の心を打つんですよね。
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アドリブを入れるんですよね。「ああ面白い」「それ面白い」というのを思いながら描かないと楽しくないので。「あっ、いいこと思いついた」とか。
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僕自身が誰かの影響を受けてこうなっていると考えると、それはやっぱり「次に渡さなきゃいけない」というのがあるじゃないですか。
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アイデアを熟成させるときはよく掃除をします。一見、まったく仕事をしているようには見えませんが、その間に漠然としたものが形になることがあります。
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物語を面白くするためにはどんな努力でもします。面白いと納得するまで妥協はしません。もともと仕事ではなく、遊びで始めた漫画です。遊びに妥協なんてありませんよ。
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読者を喜ばせたいとか、「うわっ」と言わせたいとか、ドキドキさせたいとか、「そのためだったら命をどのくらい削ってもいいわ」って、そういうことなんじゃないかなと思うんですよ。
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ネット通販のように「あなたはこれが好きでしょう」とレコメンドしてくる世界に危機感を覚えます。新たな世界と出合う可能性をどんどん狭めている気がするからです。
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中学生の頃、「火の烏」を読んで漫画の力、それを描く手塚治虫という漫画家の壮大な創造力に心打たれ、僕の人生観のすべてが決まった。
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ヒーヒー言いながら描いている線っていうのが、実は個性になっていて、あまりに上手い線が達者に入っていると、そこには誰かわからな無記名な感じになってしまう。
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できて形になったときに、自分でも「へーっ」てならないといけない。僕らが「へーっ」てならないものには、読者も「へーっ」てならない。