孔子
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十人が十人とも悪く言う奴、これは善人であろうはずがない。だからといって十人が十人ともよくいう奴、これも善人とは違う。真の善人とは、十人のうち五人がけなし、五人がほめる人物である。
1
君子は文をもって友を会し、友をもって仁をたすく。
仁者は、難しい骨の折れる仕事を自ら進んで引受け、それによる利益は問題にしない、これを仁という。
[訳]知らないことを知らないと自覚する。それが本当の知るということ。
早く成果を出そうとあせってはいけないし、目先の利益を追ってもいけない。早く成果を出そうとあせっては物事を誤り、目先の利益を追っていてはついに大事を成すことは無い。
自分に及ばない友人を持つな。
[訳]人としてなすべきことと知りながら、それを行わないのは、勇気がないためであるということ。
2
君子は立派な学徳を備えていも、それを表面に表すようなことはしない。だから、ちょっと見には愚か者のように見えるものだ。
人の生まれ持った天性は似たり寄ったりで、それほど違いはないが、その後の習慣や教養が身についたかどうかで、大きな隔たりができてしまう。
学びて時にこれを習う、亦あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや。
知者は惑わず。仁者は憂えず。勇者は懼。
富貴は浮雲のごとし。
一を以て之を貫く。
性近し、習い相遠し。
罪疑わしきは軽くし、功の疑わしきは重くす。
二度と帰らぬものは過ぎ去った歳月である。二度と会うことができないのは死んでしまった親である。
3
学べばすなわち固ならず。
君子は言をもって人を挙げず、人をもって言を廃せず。
人は長期的な観点に立たなければならない。そうすれば、非を非とする勇気、小事を我慢する勇気がわく。
[訳]言葉巧みで、表情を取り繕っているものに、誠実な人間はほとんどいないということ。
孔子のすべての名言