ゲーテ
1
一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ。
5
今の人間は偉大なもののあらさがしをしては喜んでいる。偉大なものを攻撃すれば、その分、自分が偉く思われると信じているのだ。ばかばかしい!偉大なものを尊敬してこそ、その分、自分も高まるのだ。
3
私は人間だった。それは戦う者だということを意味している。
すべては等しく、すべては等しくない。すべては有益であり、かつ有害である。すべては語ると同時に無言であり、理性的であると同時に非理性的である。人が個々の事柄について表白することはしばしば相矛盾する。
最後には、自己を制限し、孤立させることが、最大の術である。
0
鍛冶場では、火を吹き、鉄棒から余計な成分を除いて、鉄をやわらかにする。純粋になったところで鉄棒を打ち、強い力を加える。そしてほかの水の成分によって、鉄棒は再び強くなる。同様のことが、人に対してもその師によって行われる。
自分が自由だと称するのは、大変僭越なことです。なぜなら、それは同時に自分を制御する意志をも表明しているからです。誰にそれができるでしょう。友人たちに若い詩人たちに、私は次のように言いたい。君たちは、今は規範というものを一つも持っていない。それは君たちが自分で得なければならない。
身分不相応の生活をする者は、ぼろが出る。
考える事は知ることよりおもしろい。しかし、見ることには及ばない。
人をほめれば、その人と対等になれる。
財布が軽ければ心は重い。
人間は内面から生きなければならない。芸術家は内面から制作に向かわなければならない。人間も芸術家も、たとえどのように振舞おうと自分の個性を打ち出してゆく他はない。そういう気持ちで元気いっぱい仕事にかかるならば、間違いなく彼は自分の生命の価値を自然から与えられ高邁さ、または優雅さを表出することとなる。
行為の最中にも思考の余地がある。
人はただ自分の愛する人からだけ学ぶものだ。
われわれは結局何を目ざすべきか。世の中を知り、それを軽蔑しないことだ。
あらゆることは、すでにほとんど人によって考えつくされている。しかし大事なことは、それを自分で考えてみることである。
自由も生活も、これを勝ち取ろうとする者は、日ごとに新しく闘い取らねばならない。
人は少ししか知らぬ場合にのみ、知っているなどと言えるのです。多く知るにつれ、次第に疑いが生じて来るものです。
2
天国に一人でいたら、これより大きな苦痛はあるまい。
大切なことを、つまらぬものの犠牲にしてはならぬ。
ゲーテのすべての名言