ゲーテ
1
真剣さなくしては、この世で何事も成し遂げることができない。教養のある人と呼ばれる人たちの間に、真剣さはほとんど見出されない実情である。
2
大切なことを、つまらぬものの犠牲にしてはならぬ。
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天国に一人でいたら、これより大きな苦痛はあるまい。
人は少ししか知らぬ場合にのみ、知っているなどと言えるのです。多く知るにつれ、次第に疑いが生じて来るものです。
自由も生活も、これを勝ち取ろうとする者は、日ごとに新しく闘い取らねばならない。
どうあろうと人生常によいものだ。
一貫したものは環境においてでなく、自分みずからのうちに求めよ。
何をやっているか知らないことほど恐ろしいことはない。
3
想像と理念、法則と仮説、この区別を理解することのできない人間は惨めである。
幼児を抱いた母親ほど見る目に清らかなものはなく、多くの子に取り囲まれた母親ほど敬愛を感じさせるものはない。
人間は内面から生きなければならない。芸術家は内面から制作に向かわなければならない。人間も芸術家も、たとえどのように振舞おうと自分の個性を打ち出してゆく他はない。そういう気持ちで元気いっぱい仕事にかかるならば、間違いなく彼は自分の生命の価値を自然から与えられ高邁さ、または優雅さを表出することとなる。
人をほめれば、その人と対等になれる。
考える事は知ることよりおもしろい。しかし、見ることには及ばない。
最後には、自己を制限し、孤立させることが、最大の術である。
どんな地位であっても、実行、あるいは忍耐によって貴くし得ないような地位はない。
忘恩は一種の弱点である。有能な人で忘恩だったというのを、私はまだ見たことがない。
世の中のことは何でも我慢できるが、打ち続く幸福な日々だけは我慢できない。
情熱は欠陥であるか美徳であるか、そのいずれかだ。ただどちらにしても度を越しているだけだ。大きな情熱は望みのない病気だ。それを癒しうるはずのものが、かえってそれをすこぶる危険にする。
憎しみは積極的な不満で、嫉妬は消極的な不満である。したがって、嫉妬がすぐに憎しみに変わっても不思議はない。
私は人間だった。それは戦う者だということを意味している。
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