若くして求めれば、老いて豊かである。

女は決して自分の自然な姿を見せない。なぜならば女は、自然から生みつけられたままでもきっと人から好かれるものだ、といういうふうに考えることのできる男ほどのうぬぼれがないからである。

三千年の歴史から学ぶことを知らぬ者は、知ることもなく、闇の中にいよ、その日その日を生きるとも。

すべてを今すぐに知ろうとは無理なこと。雪が解ければ見えてくる。

発言し、活動しなければならない。多数派に属するか、少数派に属するかはまったくどうでもいいことだ。

王様であろうと、農民であろうと、自分の家庭で平和を見出す者が、いちばん幸福な人間である。

自分を他の人の立場に置けば、我々がしばしば他の人に対して感ずる嫉妬や憎悪はなくなるだろう。また他の人を自分の立場に置いたら、高慢や独りよがりは大いに減ずるだろう。

自分の一生の終わりを初めと結びつけることのできる人は最も幸福である。

思い高ぶらない人間は、本人が信じているよりもはるかに大した人物である。

人間のあやまちこそ、人間を真に愛すべきものにする。

人間はどんなことにも耐えることができる。普通の日々が続くことを除いては。

自分が経験したことは理解していると思いこんでいる人がたくさんいる。

どこに行こうとしているのかわからないのに、決して遠くまで行けるものではない。

女性を力強く守ることのできる者だけが、女性の愛願を得るに値する。

人は各々自分の流儀に従って考えねばならない。なぜなら、人は自分のやり方によって常に真理、あるいは一生を通じて役に立つ一種の真理を見出すのであるから。ただ放逸に流れてはならない。自制しなければならない。単なる赤裸々な本能は人間にふさわしくない。

批判に対しては、身を守ることも抵抗することもできない。それをものともせずに行動しなければならない。そうすれば批判もやむなくだんだんにそれを認めるようになる。

人間の魂は、つねに耕される田畑のようなものである。よその国から種を取り寄せ、それを選抜し、蒔くのに時をかける注意深い園芸家であるのは屈辱的なことであろうか。種子を手に入れ、選抜することが、そんなに早くできるものであろうか。

人間の最大の価値は、人間が外界の事情にできるだけ左右されず、外界をできるだけ左右するところにある。あらゆる階級を通じて、目立って気高い人は誰か。どんな長所を持っていても、常に心の平衡を失わない人だ。

生まれてからずっと、世界は自分に影響を与え続けている。だから独創性ということに対する一種の幻想はやめたまえ。

太陽が照れば塵も輝く。

人はほとんど知らない時にのみ知っている。知識とともに疑いが強まるのだから。何でも知らないことが必要で、知っていることは役に立たない。