ゲーテ
0
われわれが理解しないことは制御しがたい。
1
思慮深い人は、決して敵を侮らない。
人間の運命よ。お前はなんと風に似ていることか。
2
ただ、ひたすら自分が正しいと思う、道を歩けばいい。他人がどのような道を歩こうと、気にしてはいけない。
人間はその狭い本性の中に愛と憎しみという二重の感情を必要とする。人間は昼と同じく、夜を必要としないだろうか。
気分がどうのこうのといって、何になりますか。ぐずぐずしている人間に気分なんか湧きはしません。今日できないようなら、明日も駄目です。一日だって、無駄に過ごしてはいけません。
新しい真理にとって、古い誤謬ほど有害なものはない。
古い基礎を人々は貴ぶが、同時にどこかで再び初めから基礎を築きだす権利を放棄してはならない。
空気と光と、そして友達の愛。これだけが残っていれば、気を落とすことはない。
長いこと考え込んでいる者が、いつも最善のものを選ぶわけではない。
自分の心を支配できぬ者に限って、とかく隣人の意志を支配したがるものだ。
ただ、はつらつとした活動によってのみ、不愉快なことは克服される。
知ることだけでは充分ではない、それを使わないといけない。やる気だけでは充分ではない、実行しないといけない。
3
君は本気で生きてるかい?
余は罪と同様に失策を憎む。
虚栄は軽薄な美人に最もふさわしい。
涙とともにパンを食べたことのある者でなければ、人生の本当の味はわからない。
時を短くするものはなにか―活動。時を絶え難くするものはなにか―怠惰。
信仰は、見えざるものへの愛、不可能なもの、ありそうにないものへの信頼である。
どんな場合にも口論なんぞする気になるな。賢い人でも無知な者と争うと、無知に陥ってしまう。
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