ゲーテ
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すべてを自分自身のおかげだと思うとしたら、それ以上進歩はできない。
3
断るのにあれこれ多くのことを弁ずるのは無駄なこと、相手の耳には拒否の一語しか聞こえていない。
1
誰一人知る人もない人ごみの中をかき分けていくときほど、強く孤独を感じるときはない。
4
若い友人たちにいくらすすめても足りないと思うのは、自己省察を学ぶことです。詩の言葉をあやつることがいくらか容易になっても、それに伴って、内容にますます重さを加えるべきことを忘れてはならないからです。詩の内容は、自分の生命の内容に他ならないのです。
2
光が多いところでは、影も強くなる。
誤りも、我々が若いうちは、きわめて結構だ。ただそれを歳をとるまで引きずっていってはならない。
生きている間は、なにごとも延期するな。なんじの一生は、実行また実行であれ。
学術においても、実際は人は何も知ることはできない。つねに実践が必要である。
才能は静けさの中でつくられ、性格は世の荒波の中でつくられる。
現実を直視する心に、本当の理想が生まれる。
天才も不滅ではないということほど、凡人にとって慰めになることはない。
真の情愛が、若造をたちまち一人前の男にたたきあげるのだ。
世界は粥で造られてはいない。君等は怠けてぐずぐずするな。固いものは噛まねばならない。喉がつまるか消化するか、二つに一つだ。
うまく使えば、時間はいつも十分にある。
人間は重要なことを、決して十分にじっくりとは考えないものである。
同じ経験を繰り返して話をする人に言えることだが、彼らは経験すべきことの半分も自分が経験していないことを、いつまでもわかっていない。
年をとるということが既に、新しい仕事につくことなのだ。すべての事情は変わって行く。我々は活動することを全然やめるか、進んで自覚をもって、新しい役割を引き受けるか、どちらかを選ぶほかない。
若いうちの誤りは、きわめて結構だ。
君たちの恋人が、遠くへ去ったために、不実のために、あるいは死んだために失われたとして、もし君たちがその人のために悲しんでいるだけなら、君たちに進歩はありません。たとえ君たちが、そのためにどんなに技巧と才能を傾けても、そんなものには少しも価値はありません。前進する生命を頼みにし、おりあるごとに自分を吟味することを忘れぬようにしたまえ。
権威は真理と同様に誤りを伴うものである。それは、個々のもとのして消滅すべきものを永遠に伝え、堅く保持させるべきものを拒み消滅させる。こうして権威は往々に人類をして一歩も先へ歩かせぬようにする原因となる。
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