ショーペンハウエル
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人間の社交本能も、その根本は何も直接的な本能ではない。つまり、社交を愛するからではなく、孤独が恐ろしいからである。
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世論は振り子の運動の法則に従う。
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孤独を愛さない人間は、自由を愛さない人間になってしまう。なぜなら、孤独でいるときにのみ、人間は自由になれるのだから。
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人生の幸福にとっては、我々のあり方、すなわち人柄こそ、文句なしに第一の要件であり、最も本質的に重要なものである。
礼節とは、道徳的にまた知的に貧弱な互いの性質を互いに無視し合いながら、非難しまいという暗黙のうちの協定である。
犬がいないなら死んだほうがましだ。
読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない。習字の練習をする生徒が、先生の鉛筆書きの線をペンでたどるようなものである。だから読書の際には、ものを考える苦労はほとんどない。読書にいそしむ限り、実は我々の頭は他人の思想の運動場に過ぎない。そのため、ときにはぼんやりと時間を潰すことがあっても、ほとんど丸一日を多読に費やす勤勉な人間は、次第に自分でものを考える力を失っていく。
おいしい料理も、呑みこんでしまえば我々の感覚にとってはないも同じだ。欲求はそれを満足させたとたんに、もはや我々には関係ないものになる。
軽信というものは、善良に生まれついた人に具わる特徴である。
謙譲というものは、平凡な能力を持つ人間の場合には単なる誠実であるが、偉大な才能のある人間の場合には偽善である。
我々は生まれたからには死ななければならない。死は我々という餌食を呑みくだすまえに、ひとときおもちゃにしているだけなのだ。
無知は富と結びついて初めて人間の品位をおとす。
障害と闘って勝つことが人間を幸福にする。
すべての人間は、他人のなかに鏡を持っている。
男同士は本来、互いに無関心なものだが、女は生まれつき敵同士である。
最後に凱歌を挙げるのは死である。
我々は他の人たちと同じようになろうとして、自分自身の4分の3を喪失してしまう。
良書を読むための条件は、悪書を読まないことである。
失ってはじめて我々は恵みに気がつく。
金銭は、人間の抽象的な幸福です。だから、もはや具体的に幸福を享楽する能力のなくなった人は、その心を全部、金銭にかけるのです。
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