ショーペンハウエル
2
人間は、金を貸すことを断ることによって友人を失わず、金を貸すことによってたやすく友人を失う。
0
信仰は愛のようなもので、強制することはできない。
1
宗教とは蛍のようなものだ。光るためには暗闇を必要とする。
3
人生というものは、通例、裏切られた希望、挫折させられた目論見、それと気づいたときにはもう遅すぎる過ち、の連続にほかならない。
どのような不幸に際しても、何よりも強い慰めとは、自分より、もっと不幸な他の人たちを見ることによって得られる。
多く笑う者は幸福にして、多く泣くものは不幸である。
4
世間普通の人たちは、難しい問題の解決にあたって、熱意と性急のあまり、権威ある言葉を引用したがる。
人間は孤独であるかぎり、彼自身であり得る。
音楽とは、世界がその歌詞であるような旋律である。
強い人間は自分の運命を嘆かない。
なんびとにもせよ、まったく突如として、人は生きているのである。
人生の情景は、粗いモザイクの絵に似ている。この絵を美しく見るためには、それから遠く離れている必要がある。間近にいては、それは何の印象も与えない。
読書で生涯を過ごし、さまざまな本から知恵をくみとった人は、旅行案内書をいく冊も読んで、ある土地に精通した人のようなものである。
どのような運が降りかかろうと、喜びに浮かれることのないように、悲しみに暮れることのないように、万物は流転し、そして運もまた、いつ変わるとも知れないのだから。
医者は人間を弱いもの、弁護士は人間を悪いもの、牧師は人間を愚かなものと見る。
名誉は、外に現れた良心であり、良心は、内に潜む名誉である。
孤独は優れた精神の持ち主の運命である。
永遠は一瞬の中にある。
良書を読むための条件は、悪書を読まないことである。
虚栄心は人を饒舌にし、自尊心は人を寡黙にする。
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