モンテーニュ
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値の高さが、肉の味をよくする。
1
羞恥心はすべての人にまことにふさわしいものである。しかし、それを克服するすべを、そしてそれを決して失わないすべを心得ておかねばならない。
死ぬときは、仕事の最中であってほしい。
私が他人の言葉を引用するのは、自分をもっとうまく表現するためにすぎない。
2
賢い者が愚か者から学ぶことの方が、愚か者が賢い者から学ぶことよりも多い。
法律が信用されているのは、それが公正であるからではなく、それが法であるからである。
老いは、私達の顔よりも心に多くのシワを刻む。
子供の教育については、勉学の欲望と興味を喚起することが一番大切である。でないと結局、本を背負ったロバを養うことになる。
3
私が猫と戯れているとき、ひょっとすると猫のほうが、私を相手に遊んでいるのではないだろうか。
善行は、お返しができると思われる限りは、快く受けとられる。その限度を超えると、感謝の代わりに憎悪が返ってくる。
愚者の最も確かな証拠は、自説に固執して興奮することである。
真実でさえ、時と方法を選ばずに用いられてよいということはない。
すばらしき結婚は、盲目の妻と、耳の不自由な夫の間で生まれる。
我々は嘘の看板を上げて名誉を得ようとする。徳はただそれ自体のためにのみ追求せられることを欲している。それで、たまたま人間がほかの動機から徳の仮面を冠っても、徳はやがて我々の面上からそれをはぎとる。
家中の者に称賛される男は少ない。
恋愛で第一に大事なことは何かと聞かれたら、私は、好機をとらえることと答えるだろう。第二も同じ、第三もやはりそれだ。
「きっと苦しむだろう」と不安に思う者は、すでにその不安によって苦しんでいる。
他人のために暮らすのはもうたくさんだ。せめてこのわずかな余生を、みずからのために生きようではないか。
心にもない言葉よりも沈黙のほうが、むしろずっと社交性を損なわない。
優れた記憶力は弱い判断力と結びつきやすい。
モンテーニュのすべての名言