ブレーズ・パスカル
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人間は自分のことを一向に知らないものだから、多くの人々は、健康であるのに死んでいくように思い、また、多くの人々は、死にかけているのに健康であると思う。
知識は悲しみである。多くを知る者は、怖ろしき真実を深く嘆かざるを得ない。知識の木は生命の木ではないから。
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もし君が勝てば、君は全部もうける。もし君が負けても、何も損しない。それだから、ためらわずに、神があると賭けたまえ。
偉人が我々より偉いのは頭が少しばかり高く出ているだけのことで、足のほうは我々と同じくらい低いところにある。
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習慣は第二の自然だといわれているが、人は、自然が第一の習慣だということを知らない。
実物には一向に感心しないくせに、それが絵になると、似ていると言って感心する。絵とはなんとむなしいものだろう。
多くの宗教家が互いに相反しているのをみる。だから、ひとつを除いて、他はみな虚偽である。どの宗教も、それ自身の権威に基づいて信じられることを欲し、不信仰者をおびやかす。
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我々は理性によってではなく心によって真実を見ているのだ。
人間の悪事はすべて、部屋の中でじっとしていられないことに由来する。
美貌のためにある女を愛する人は、その女をいつまでも愛するであろうか?否である。
心情は理性の知らないところの、それ自身の道理を持っている。
人間の偉大さは、考える力にある。
圧制は、自己の秩序を超えて全般を支配しようとするところに存する。
恋愛に年齢というものはない。それはいつでも生まれる。
思考が人間の偉大さをなす。
危険な行き過ぎが二つある。理性をただちに否定することと、理性の他は何も認めないことだ。
人間は考えるために生まれている。ゆえに人間は、ひとときも考えないではいられない。
時は苦しみや争いを癒す。というのは、人が変わるからである。人はもはや同一人ではないのである。
もしもすべての人が、互いに何を語り合っているかを知ったならば、この世に友は4人といないであろう。
すべて賭けをする人は、不確実を以って勝つために確実に賭ける。
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ブレーズ・パスカルのすべての名言