ブレーズ・パスカル
1
人は宗教的確信に促されて行うときほど、完全に、また喜んで悪事を働くことはない。
3
人間は神と悪魔の間に浮遊する。
0
何ゆえに人は多数に従うか。彼らがいっそう多くの道理を持っているからか。否、いっそう多くの力を持っているからである。
戦いほど面白いものはない。だが、勝利はそれほどでもない。
2
人間はつねに、自分に理解できない事柄は何でも否定したがるものである。
世には沢山のいい格言がある。人がそれらを適用することに欠けているだけだ。
哲学を嘲笑するものこそ、真に哲学者である。
人は恋愛を語ることによって恋愛するようになる。
生涯において最も大切なことは職業の選択である。しかし、偶然によってそれは決まる。
我々は現在についてほとんど考えはしない。たまに考えることがあってもそれはただ未来を処理するためにそこから光を得ようとしているに過ぎない。現在は決して我々の目的ではないのだ。過去と現在は我々の手段であって未来のみが目的となる。
真の雄弁は雄弁を軽蔑し、真の道徳は道徳を軽蔑する。哲学を軽蔑することこそ、真に哲学することである。
すばらしい英知は極度の無知と同じく狂愚として非難されることになる。
無知をおそれてはいけない。偽りの知識を恐れよ。
人からよく思われたいのなら、自分のことをほめるな。
好奇心というものは、実は虚栄心にすぎない。たいていの場合、何かを知ろうとする人は、ただそれについて他人に語りたいからだ。
人からよく言われたいと思うのならば自己のよいところをあまり並び立てないことである。
我々が本当に愛するのは、人間そのものではなくて、人間のもっている特性ということになるのである。
真理が支配しているときに平和を乱すことがひとつの犯罪であると同様に、真理が破壊されようとしているときに平和にとどまることも、やはり、ひとつの犯罪ではないか?
人間は天使でもなければ獣でもない。だが不幸なことに、人間は天使のように振る舞おうと欲しながら、まるで獣のように行動する。
ささいなことが私たちの慰めになるのは、ささいなことが私たちの苦しみになるからである。
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