ブレーズ・パスカル
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人間には二種類しかない。一つは自分を罪人だと思っている善人であり、他の一つは、自分を善人だと思っている罪人である。
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世論はいわば世界の女王であるが、力は世界の暴君である。
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誤った法律を改正する法律くらい誤ったものはない。法律は正義であるがゆえに従うといって服従している者は、自分の想像する正義に服従しているのであって、法律の本質に服従しているのではない。
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力なき正義は無能であり、正義なき力は圧制である。なぜならば、常に悪人は絶えないから正義なき力は弾劾される。それゆえ正義と力を結合せねばならない。
知性が増すにつれ、人それぞれの個性をより多く見出すようになる。凡人は人それぞれの違いがわからない。
クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変わっていただろう。
判断の道徳とは、基準を持たない精神の道徳を軽蔑する。というのは、精神に科学が属しているように、判断には感情が属しているからである。
愛には年齢がない。それは常に生まれ続けるからである。
無神論は精神の強さを示す。しかし、一定程度までである。
恐れる者は恐れることなかれ。だが恐れぬ者は恐れよ。
時は悲しみと口論の傷を癒す。人はみな変わる。過去の自分はもはや現在の自分ではない。悩む者も悩ます者も、時がたてば別人になる。
優しい言葉をかけるのには、お金も時間も要りません。にもかかわらず、優しい言葉は多くのことをなし得ます。
国王の権利は、民衆の理性と愚昧のうえに基盤を持っている。でも、どちらかといえば、後者においてである。
隠れた高潔な行ないは、最も尊敬さるべき行為である。
進歩によって完成することはすべて進歩によって滅びると思っておきなさい。
よく生きるには、よく澄んだ眼をもつことができなければならない。
己はこの世のすべてである。
人間にとって、苦悩に負けることは恥ではない。快楽に負けることこそ恥である。
人からよく思われたいなら、話すときに自分のいいところを並べ立てないことだ。
恥は一つしかない。すなわち、なんの恥も感じないということだ。
ブレーズ・パスカルのすべての名言