ジャン=ジャック・ルソー
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ある真実を教えることよりも、いつも真実を見出すにはどうしなければならないかを、教えることが問題なのだ。
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優雅は美徳と違ってすり切れない。それには生命があり、絶えず新しくなる。
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洗練された眼差しは、細やかで鋭敏な感性に他ならない。
政治体というのは、人間の体と同じように、生まれたときから、死に始める。つまりそれ自体が、破滅の原因をもっている。
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人は常に自分の幸福を望むものだが、常に幸福を見分けることができるわけではない。
子供達が父親に結び付けられているのは、自分達を保存するのに父親を必要とする期間だけである。
私たちは、いわば二回この世に生まれる。一回目は存在するために、二回目は生きるために。
人生は短い。わずかな時しか生きられないからというよりも、そのわずかな時のあいだにも、私たちは人生を楽しむ時をほとんど持たないからだ。
果実は万人のものであり、土地はだれのものでもないことを忘れるなら、君たちの身の破滅だぞ!
歴史は人類の善よりも悪をいっそう強く描き出す。
すべての不幸は、未来への踏み台にすぎない。
人は、実際の恋愛対象よりも、自分で心に描き出した相手の像の方を一層愛する。人がその愛する者を正確にあるがままに見るならば、もはや地上に恋は無くなるだろう。
自由なる人々よ、この言葉を忘れるな。我々は自由を得るかも知れない、しかし一度それが失われると取り戻す事はできぬ。
人間は生まれながらにして自由である。しかし、いたるところで鎖につながれている。自分こそが主人だと思っている人も、実は奴隷であることに変わりはない。
いかなるものでも、自然という造物主の手から出るときは善である。人間の手に渡って悪となる。
自然に還れ。
忍耐は苦い。しかしその実は甘い。
女性が男性を自由にするということは、それ自体は害悪ではない。これは女性が人類の幸福の為に自然から享けた賜物である。
方便の嘘とは、正真正銘の嘘である。というのは、他人とか、あるいは自分の利益のために人を欺くことは、自分の利益を犠牲にしてまで欺くのと同じく、不正だからである。
わたしたちは無知によって道に迷うことはない。自分が知っている事と信じる事によって道に迷うのだ。
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