ジャン=ジャック・ルソー
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人は手に入れているものよりも期待するものを喜ぶ。
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勇気がなければ幸福は得られない。戦いなしには美徳はありえない。
幸福とは、良い資産、良い料理人、良い消化。
肉体があまり安楽すると、精神が腐敗してくる。
女性が男性を自由にするということは、それ自体は害悪ではない。これは女性が人類の幸福の為に自然から享けた賜物である。
慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく。
最も教育された者とは、人生のよいことにも悪いことにも最もよく耐えられる者である。
人間は生まれながらにして自由である。しかし、いたるところで鎖につながれている。自分こそが主人だと思っている人も、実は奴隷であることに変わりはない。
悔恨の情は、得意の折には熟睡し、失意のときには目を覚ますものである。
名声は人々のささやきに他ならないが、それはしばしば有害である。
政治とは、支配者と民衆の間に結ばれる単純な契約である。
一緒に泣くことほど、人の心を結びつけるものはない。
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人生は短い。わずかな時しか生きられないからというよりも、そのわずかな時のあいだにも、私たちは人生を楽しむ時をほとんど持たないからだ。
優雅は美徳と違ってすり切れない。それには生命があり、絶えず新しくなる。
所有している金銭は自由への手段であるが、追い求める金銭は隷属への手段である。
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政治体というのは、人間の体と同じように、生まれたときから、死に始める。つまりそれ自体が、破滅の原因をもっている。
優雅は美貌と違ってすり切れない。それには生命があり、たえず新しくなる。したがって三十年の結婚生活の後にも、貞淑な妻に優雅ささえあれば、彼女は結婚の最初の日のように夫に気に入られる。
子供達が父親に結び付けられているのは、自分達を保存するのに父親を必要とする期間だけである。
恋する男にとっては、相手がどんな身なりをしていても、そんなことはどうでもいい。相手も彼のことを考えていることがわかればいいのだ。
果実は万人のものであり、土地はだれのものでもないことを忘れるなら、君たちの身の破滅だぞ!
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