ジャン=ジャック・ルソー
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自然を見よ。そして自然が教える道をたどっていけ。自然は絶えず子供を鍛える。
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十歳では菓子に、二十歳では恋人に、三十歳では快楽に、四十歳では野心に、五十歳では貪欲に動かされる。人間はいつになったら、英知のみを追うようになるのだろうか。
2
理性は独りで歩いてくる、偏見は群れで走ってくる。
金儲けのことしか頭にない人間に、崇高な思想は宿らない。
一緒に泣くことほど、人の心を結びつけるものはない。
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恋する男にとっては、相手がどんな身なりをしていても、そんなことはどうでもいい。相手も彼のことを考えていることがわかればいいのだ。
私の頭は、足と一緒にしか進まない。
他人の不幸に同情するのは、自分に無関係だと思えない時だけである。
悔恨の情は、得意の折には熟睡し、失意のときには目を覚ますものである。
自然はけっして我々を欺かない。我々自身を欺くのは、つねに我々である。
自然に帰れ。自然の中の人間こそ真の姿である。
人民の自由は、国家の強さに比例する。
原初の状態にある人間ほど穏和なものはない。彼らは、動物的な愚かさからも文明人の忌むべき光からも遠いところにいる。
慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく。
人間が生きている間、決して消え失せることのない唯一の情欲は自愛である。
私は失意の20年に悲しむべき学問を身につけた。こんなことなら無知でいるほうがよかったといまでも思う。
幸福とは、良い資産、良い料理人、良い消化。
気軽に約束しない人は、もっとも誠実に約束を守る。
学問とはわずかな時の間に、数百千年の人類の経験を受け取ることである。
肉体があまり安楽すると、精神が腐敗してくる。
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