ジャン=ジャック・ルソー
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人生の最初の四分の一はその使い道もわからないうちに過ぎ去り、最後の四分の一はまたその楽しさを味わえなくなってから過ぎて行く。しかもその間の期間の四分の三は、睡眠、労働、苦痛、束縛、あらゆる種類の苦しみによって費やされる。人生は短い。
子どもに純真な心をも持ち続けさせるよい方法は一つしかないと思われる。それは、子どものまわりにいるすべての人が純真なものを尊重し、愛することだ。
他人の好みにかなう妻より、自分の好みにかなう妻を求めよ。
教育とは自然の性、すなわち天性に従うことでなければならない。国家あるいは社会のためを目標とし、国民や公民になす教育は、人の本性を傷つけるものである。
男は知っていることをしゃべり、女は人に悦ばれることをしゃべる。
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嘘には二種類ある。過去に関する事実上の嘘と未来に関する権利上の嘘である。
3
不運は確かに偉大な教師だが、その授業料は高く、それから得た利益は、しばしばそれに費やした費用に匹敵しない。
2
教育とは、機械を造る事ではなく、人間を創る事である。
人間をつくるのが理性であるとすれば、人間を導くのは感情である。
死に対する用心さが死を恐ろしいものにし、死の接近を促進する。
人は、善意を別にすれば、何にでも手向かうことができる。
子供を不幸にする一番確実な方法は何か。それをあなた方は知っているだろうか。それはいつでも何でも手にいれられるようにしてやることだ。
我々は生まれると競技場に入り、死ぬとそこを去る。その競技用の車をいっそううまく操るすべを学んだとて何になろう。いまとなっては、ただどんなふうに退場したらよいかを考えればよいのだ。老人にもまだ勉強することがあるとすれば、ただひとつ、死ぬことを学ぶべきだ。
私達は何事にも刃向かえる。が、好意にだけは反抗できない。
無知はけっして悪を生まない。危険な罪悪を生むのはただ誤謬の観念である。
過ちを犯すことは恥ずべきことではない。むしろその過ちがわかった後も、その過ちを改めようとしないで、繰り返すのは恥ずかしいことだ。
拒絶に慣れていない子供は、欲しいものが手に入らないということより拒絶されたことを一層辛く考えることになる。
最も長生きした人間とは、最も年を経た人間のことではない。最も人生を楽しんだ人間のことである。
人間は自然のままならば善である。社会組織によってのみ邪悪にさせられる。
良心は精神の声であり、情熱は肉体の声である。
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