武田双雲
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会社を辞めるとか、辞めないの判断よりも先に体が動いていたんです。もちろん会社の同僚や先輩に止められました。でも、会話が噛み合わないんですよね。「危険だぞ」「何が危険ですか?」「飯、食えなくなるぞ」「そしたら、死にますか?」って。僕が真剣に返したら、先輩も「死にはしないな、日本なら。バイトすればいいし、実家もあるんだろ」と。その瞬間「死なないんだ!」と安心して、会社を辞めるのを決めました。
モチベーションを保つ方法として、頭の中にあることを「書く」ことがあります。それで、書いたものを客観視してみる。そうやって問題が明確になれば、それだけでスッキリするし、対策も考えられるじゃないですか。だから気持ちが落ちたら、自分の本音を書いてみるのです。
私の場合、伝えたいイメージが最初に浮かび、それを磨いているうちにポエムとなり、そしてその言葉にできない部分を書で補います。
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「○○ナンデスナゼナラバ」○○には自分にとって心地よい言葉を当てはめよう。「私は満たされています。なぜならば」と言えば、頭は満たされている理由を探し始める。
独立すれば、最初の数年はやはり大変なものです。ここまで来られたのは、根拠のない「勘違いの自信」があったからです。
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僕たちが当たり前に過ごしている日常がすでにすごいんです。洋服を普通に選べる食料がなくならない水道が使える電車が時間どおりに来る。これ全部、前の世代の人間の汗と涙の結晶なわけですよね。そう考えたら、世の中につまらない場所なんてない。そんなすごい世界に生きていることのありがたさがわかったら前の世代に恩返しをしたくなる。次の世代にもっといいものを残したくなる。どんな場所にいたってエネルギーがどんどん湧いてくるじゃないですか。
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僕は、がっつり主張し合う方法を選んでいます。ただし、真正面からぶつかってしまうとこじれます。「ノー」なら「ノー」で、お互いの主張を机の上に出し合って、もう一度話し合う。そんなイメージです。すると、それぞれの主張がつながって、混ざり合い、「わお!」って感じの意外な解決策になっていく。トラブルも絶妙なスパイスに変わるんです。
僕が最近意識しているのは、「義務感をいかに減らすか」ということです。人間のモチベーションが下がるのって、何かをやらされているときです。逆に、自主的に何かをやっているときは、自然と上がっているものです。ところが、僕らの日々の生活は義務感だらけです。たぶんそれが1日の中に何百もあるので、やる気が出ないのは当たり前なんです。
人生を決めるのは、夢の大きさだと思う。いまの自分があるのは、本気ででっかい夢を追いかけたから。そのひと言に集約される。
「聖なる○○」名詞の頭につければ、どんなものでも感じられ感謝できるようになるマジックワード。
こうした活動を通じて、一人一人、ジワッと広がって、世界中で一億人の人に感動して貰えるようになりたいと思っています。
日々の小さな選択を「ちょっとだけ」良くするだけで、数年後にはとんでもない変化が待っている。
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「結果出すぞ」「成功するぞ」なんて意気込みは捨てて、「楽しもう!」「遊んでやろう!」と心躍らせながらしたほうが、物事はうまくいく。
僕は、人を驚かすような凄まじい努力をしたわけでも、飛び抜けた才能を持っていたわけでもない。ただ、抱いた夢が人よりでかかっただけ。
書家として独立して数年は何をやっても上手くいかず、気持ちが落ちることもしばしばでした。だからこそ、モチベーションをどうすれば高く保てるんだろう、ということをずっと考えてきたおかげで、いまではかなり安定して高い状態を保てるようになっています。モチベーションというものはもともとの性格に関係なく、誰でもスキルを磨けば高く保てるようになるものです。
1ヶ月で10億パターンの生き方がある。
一端お引き受けした事は、どんな仕事もすべて同じに全力で臨みます。
不思議とよいアイデアが出てきたり前向きになれたり前に進めたり人が協力してくれたり色んなことがよい方向へ向かいだします。
ロシアで揮毫。実際、それで書いたら、いままでにない作品になるわけです。
アーティストとして、こうこだわりたい。こう書きたい。こんな字を使いたい。そういう捉え方をしたことは、ほとんどありません。個展の依頼を受けたとき、「書き下ろしのお気に入りの作品を展示したい」ではなく、担当者やオーガナイザーと話し、会場に来るお客さんの年齢層や地域性を聞き、「どうしたら喜んでもらえるかな」と考える。依頼者がいて、作品を待ってくれている人がいて、エネルギーが僕に流れ込んで初めて作品が生まれるんですね。
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