パブロ・ピカソ
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確かに、他を模写するのは、必要なことだ。しかし、自らを模写するのは、悲惨なものだ。
2
人はだれしも絵画を理解しようとする。それならなぜ小鳥の歌を理解しようとしないのだろう。
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人はあらゆる物や人に意味を見出そうとする。これは我々の時代にはびこる病気だ。
自分には過去も未来もない。ただ現在に生きようが為に絵を描くのである。
優秀な芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む。
想像できることは、すべて現実なのだ。
私は捜し求めない。見出すのだ。
できると思えばできる、できないと思えばできない。これは、ゆるぎない絶対的な法則である。
あらゆる創造活動は、まずなによりも破壊活動である。
何か新しいものを作るとき、それを作るのは実に複雑だから、作品はどうしても醜くなってしまうのだ。
今は、もう感動はない。だから、感想が湧くのである。感動には、叫びはあるだろうが、言葉はない。
芸術は、真理を悟るための、虚構である。
絵を描くのは美的活動ではない。この敵意に満ちた奇妙な世界と我々の間を取り次ぐ、一種の魔術なのだ。
私は対象を見えるようにではなく、私が思うように描くのだ。
人の絵を、解そうとする人は多いが、小鳥の歌を、解そうとする者は少ない。
大切なことは、熱狂的状況をつくり出すことだ。
回教徒が寺院に入るとき靴を脱ぐように、私は仕事中、ドアの外に肉体を置いてくる。
若くなるためには、時間を要するものだ。
誰もが芸術を理解しようとする。ならば、なぜ鳥の声を理解しようとはしないのか。人がゆるや花を、そして自分を取り巻くすべてのものを、理解しようとしないので愛せるのは、なぜだろうか。なぜ芸術に限って、人は理解したがるのだ。
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絵の玄人なんていうものは、絵描きに対してロクなアドバイスをしない。
パブロ・ピカソのすべての名言