画家
パブロ・ピカソの名言。全70個。
想像できることは、すべて現実なのだ。
1
絵を描くのは美的活動ではない。この敵意に満ちた奇妙な世界と我々の間を取り次ぐ、一種の魔術なのだ。
2
私はいつも自分のできないことをしている。そうすればそのやり方を学べるからだ。
3
ようやく子どものような絵が描けるようになった。ここまで来るのにずいぶん時間がかかったものだ。
明日に延ばしてもいいのは、やり残して死んでもかまわないことだけだ。
ひらめきは、自分で呼び込めるものではない。わたしにできるのは、ひらめきを形にすることだけだ。
どんな創造的活動も、はじめは破壊的活動だ。
誰もが芸術を理解しようとする。ならば、なぜ鳥の声を理解しようとはしないのか。人がゆるや花を、そして自分を取り巻くすべてのものを、理解しようとしないので愛せるのは、なぜだろうか。なぜ芸術に限って、人は理解したがるのだ。
大切なことは、熱狂的状況をつくり出すことだ。
私は対象を見えるようにではなく、私が思うように描くのだ。
芸術は悲しみと苦しみから生まれる。わたしは立ち止まりはしない。
子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。
0
すべてのものは、かぎられた量しかない。とくに幸福は。
芸術とは、われわれに真実を悟らせてくれる嘘である。
母は、私にこう言った。「あなたは、軍人になれば、いずれ将軍となるでしょう。修道士になれば、最後には法王となるでしょう」私は、その代わりに画家になり、結局ピカソとなった。
冒険こそが、わたしの存在理由である。
私は大金を持った貧乏人のように暮らしたい。
太陽を黄色い点に変えてしまう絵描きもいれば、黄色い点を太陽へと変えられる絵描きもいる。
仕事は人間に必要だ。だから人は目覚まし時計を発明した。
芸術は日々の生活のほこりを、魂から洗い流してくれる。
すべては奇跡だ。例えば、お風呂に入ったとき、あなたがお湯に溶けてしまわないことだって。
女の顔はキャンバスだ。毎日女は少しだけ若い自画像をそこに描いている。
できると思えばできる、できないと思えばできない。これは、ゆるぎない絶対的な法則である。
私は捜し求めない。見出すのだ。
なにか異変が起きると、人はそれを改めようとするが、人には改めることが出来ない。異変が人の内面を明らかにするだけだ。
絵の玄人なんていうものは、絵描きに対してロクなアドバイスをしない。
回教徒が寺院に入るとき靴を脱ぐように、私は仕事中、ドアの外に肉体を置いてくる。
自分には過去も未来もない。ただ現在に生きようが為に絵を描くのである。
確かに、他を模写するのは、必要なことだ。しかし、自らを模写するのは、悲惨なものだ。
芸術作品は、部屋を飾るためにあるのではない。敵との闘争における武器なのだ。
人はあらゆる物や人に意味を見出そうとする。これは我々の時代にはびこる病気だ。
今は、もう感動はない。だから、感想が湧くのである。感動には、叫びはあるだろうが、言葉はない。
画家は、労働者が働くように、勉強しなければならない。
何か新しいものを作るとき、それを作るのは実に複雑だから、作品はどうしても醜くなってしまうのだ。
あの絵は全然彼女に似ていないが、彼女の方でだんだん絵に似てくるさ。
私は貧乏人のように生きたい―――たくさんのお金を持ちながら。
スペイン内戦は、スペイン人民と自由に対して、反動勢力が仕掛けた戦争である。私の芸術家としての生涯は反動勢力に対する絶え間なき闘争以外の何物でもなかった。私が反動勢力すなわち死に対して賛成できるなどと誰が考えることができようか。私は。
人の絵を、解そうとする人は多いが、小鳥の歌を、解そうとする者は少ない。
冷静に、かつ忍耐強く、未来を見通す力だけが、未来を実現してゆく。
崇高な人間と馬鹿げた人間との違いは、わずかな一歩にすぎない。
友情とは名ばかりのものだ。私はどんな人間も愛さない。兄弟すら愛さない。
結婚して幸福になるには、汗の苦労を絶えず分かち合わねばならない。
戦いにおいては、敵と味方の兵力のバランスが、勝敗の四分の一を決める。そして戦いの四分の三は戦士の士気で決まる。
キリストは愛によってひとりで天国を建設したが、今日までキリストのために何万人という人々が死んだことか!
一歩一歩はい上がるのは冒険家ではなくて、幸福を追っかけている男のすることだ。人生は取るに足りない夢だ。いつかは消え去ってしまうのだ。
4
歴史とは、合意の上に成り立つ作り話以外の何ものであろうか。
人間を動かす二つのてこは、恐怖と利益である。
ひとりひとりの命が大切に守られること。互いに許し合うこと。これによって平和がもたらされる。
絵画は、部屋を飾るためにつくられるのではない。画家は古いもの、芸術を駄目にするものに対して絶えず闘争している。
重大な状況において、ほんのちょっとしたことが、最も大きな出来事をつねに決定する。
どんな物にも、ひびがある。でも、光が差し込むのは、そこからなのさ。
弱き人こそ薄情である。本当の優しさは強き人にしか期待できない。
何ごとも心構えこそすべてである。心の姿勢が、その人のすべての習慣を形づくっている。
社会は財産の不平等なしに成立しない。財産の不平等は宗教なしには成立しない。
人間はあらゆるものを発明することができる。ただし、幸福になる術をのぞいては。
死ねば楽になるが、死ぬより苦なことはない。君はどっちを選ぶ?
世界には二つの力しかない。「剣」と「精神」の力である。そして最後は「精神」が必ず「剣」に打ち勝つ。
まだ経験したことのないことは怖いと思うものだ。でも考えてごらん。世界は変化しつづけているんだ。変化しないものはひとつもないんだよ。
あらゆる創造活動は、まずなによりも破壊活動である。
人はだれしも絵画を理解しようとする。それならなぜ小鳥の歌を理解しようとしないのだろう。
芸術家の資格はただ智慧と、注意と、誠実と、意志とだけです。
芸術家を何とお思いか。画家なら目、音楽家なら耳、詩人であれば心に抒情、ボクサーなら筋肉のほかに何も持たない愚か者とでもお思いか。それはとんでもない勘違い。芸術家はそれだけでなく、政治的な存在でもあり、世の中の悲しみ、情熱、あるいは歓びにもつねに関心を抱き、ただその印象に沿って自らを形作っている。
人生で最もすばらしい癒し、それが愛なのだ。
優秀な芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む。
明日描く絵が、一番すばらしい。
若くなるためには、時間を要するものだ。
芸術は、真理を悟るための、虚構である。
コンピューターなんて役に立たない。だって、答を出すだけなんだから。
私の創造の源泉は、私が愛する人々である。
若くなるには、時間がかかる。