テリー伊藤
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結局のところ、その相手がいい仕事をしてくれるようになればいいわけで、叱るか叱らないかの問題ではない。
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中年太りを諦めることは、人生を諦めること。体力がなければ自分の経験も活かせないと心得よ。
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いま自分が優先すべきことは何か。それさえ間違わなければ、仕事も人生も上手くいきます。大事な分岐点に立たされたとき、有事のとき、ここ一番の勝負所、どんなときでも優先順位を的確に判断できる人間こそが、勝利を手にするのです。
仕事場を出たら、人生、優柔不断くらいがちょうどいい。人生において大したことじゃなかったら、たいていの決断は「あなた任せ」でいいんですよ。自分の趣味趣向、思考回路と違った店や物と出会えるから。日常レベルで自分の意志を貫き続けると、結果的に保守的な生き方になっていく。
私の周りにいる成功者と呼ばれるような人たちや日本の各分野を動かしてきた人たちを見ると、やはり、一様に40代で大きな転機を迎え、大きなチャンスをつかんでいる。
自分流ばっかりだと、型にハマった考え方しかできなくなる。むしろ、優柔不断になって人に流され、「じゃあ、試してみるか」とフットワークの軽いほうが、新しい出会いに恵まれる。それが自分の中に新たな知識や経験を与えてくれて、仕事にも生きてくるんじゃないかな。
凡人は昔の自慢話をする。しかし、天才は昔の自分に興味がない。
「俺にできないわけねぇや、たいしたことねぇや」と思った上で、一生懸命やる。
私が長年携わってきたテレビの演出という仕事は、出演者たちの良さを引き出すことに尽きる。
今という時代のなかで、勝敗を分けるもっとも大きなポイントは、「優先順位の付け方」だと私は思っている。
仕事はナメてかかって、真面目にやれ。
人間、キャリアを重ねると冒険をしなくなる。それは若い人でも同じことだ。年数の長さに関わらず、実績とともに自分のスタイルができてくると、それをもとに考えたり、行動することしかできなくなる。それでは、何も新しいことを生み出せない。
いいよ、おまえ。違う世界を見るって、それ、すごくいいよ。芸能界にはさ、最初は面白かったのに売れるようになったら、スタジオと飲み屋の行き来だけになって全然つまらなくなるヤツがいっぱいいる。世界が狭くなっちゃうからなんだよ。だから、外の世界を見ようとするおまえはすごくいい。
隣に引っ越してきてほしくない人ほどテレビに出せば面白い。
仕事は自分のキャパを超えようが断らない。仕事の価値を決めるのは自分じゃなくて、頼み事をする方だから。その姿勢の大切さを芸人さんたちから学んできた。みんな基本的に断らない。後々、売れていった人ほど、「苦しければ苦しいほどおいしい」と思うメンタリティーを持っていた。
両手にモノを持っていたら、新しいモノを持てる?俺は自分が撮った作品も別に見やしないし、取っておきもしない。捨て去るべきモノは全部捨てていいんです。そうしないと、年を取る。精神的にね。
無理に好かれようとすると、今度は万人に嫌われるんじゃないのかな。
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男は男なんか見本にするな。オジサンよりもオバサンを見習え。オジサンは、オジサンから男の価値観で何かを学ぼうとするよりも、オバサンのマネをしたほうがよっぽどパワフルに生きられるはずだ。
私は部下たちと楽しい話しかしていない。若い彼らは、私とは違う音楽を聴いて育ち、違う映画や漫画を見て、違うファッションを楽しんできた世代だ。私が知らない素敵なことをたくさん知っている。そういう社員たちに私が何か正しいことを教えようとしたり説教をしたりするのではなく、逆に私に面白いことをたくさん教えてほしい。
毎月毎月お金が入ってくると思ったら人間、努力はしなくなる。でも、お金を稼ぐことの原点はもっとかっこ悪くて、食らいつくような貪欲さにあると思うんだ。特にうちみたいな小さい会社にくるヤツは、一流企業に入れないでくすぶっている中で起死回生にならねぇかなって入ってくるわけじゃない。だったら、入っただけで安心するんじゃなくて、そっからどういうふうに自分を奮い立たせるか。そういうパワーがないと。それはいま、転職を考えている人やリストラにあってしまいそうな人にも伝えたい。
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