日野原重明
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人は主義や主張より前に、人間であることを必要とする。人間の本質的な人間性を踏まえての、主義、主張でなければならない。
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怖いね、聞くと嫌になるね。はっきり言われると恐ろしい。おろおろすること以外で、何もできない自分を感じてね。おろおろする自分は、どうしたらいいかということを考える。人間は病むことによって、本当の人間が現れてくるんだなと。人間、存在をおろおろする中に、やっと気付いてくる。
少し肩の力を抜いて、「お上手、お上手」と自分に声をかけていきましょう。
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みんな、自分との出会いがあっても気がつかないの。自分との出会いがあって、初めて自分がわかる。未知の自分というものがそこに存在しているけれども、自分との出会いで、私たちは本当の自分ということに気づきがあるんじゃないかと。
かつて自分ができなかったこと、やり残したことを、思い切ってやることが、「夢を叶える」ということなのです。
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よき眼と耳、暖かい手と配慮の心、しみ込むような言葉を持ち、患者と家族に接したい。
人間にとって最も大切なのは、命の長さだと思っている人は多い。しかし、私が出会った人を振り返ってみて、その人の命が素晴らしい命だと思える人においては、ごく少数の例外はあるにせよ、命の長さはあまり問題ではない。
家族とは、「ある」ものではなく、手をかけて「育む」ものです。
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愛とは、誰かの心に、希望の灯をともすことです。
人間の夢見る幸福というのは、往々にして、貧乏するとか、仕事に失敗するとかあるいは病気にかかるということによって、一瞬にして不幸に変わってしまうような、儚いものである。病のなかにも心の幸福を得るためには、どうしたらよいかということを、考えなくてはならない。
やりたいことは、まだまだたくさんあります。私はどれも「できる」と信じています。信じてね、「ゴー」ですよ。
どんな困難に直面しても、「ここから始まるのだ」ととらえ直すことができれば、私たちはかならず前進できます。
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いろんな人と会うこと自体が自己発見。1人でいると自己発見はない。みなさんと一緒になって、今日の日を迎えることに感謝。以前の私の感謝よりも、苦しみが強かっただけに、今の感謝は以前の感謝よりも何倍も何倍も大きな感謝。
教会には「退修会」という言葉があります。世俗を離れ森の中に入って身を清めながら祈りをささげる。置かれた環境や立場の違う人たちと、一緒になって沈思黙考していると、世の中には自分よりもいろいろな制約を受けながらそれでも懸命に生きている人たちがいることに気付かされる。明日への勇気がわいてくる。
毎日何を書くかを考え、推敲し、アップすると、即座に読んだ人からの反応がたくさん返ってくる。これが本当に嬉しい。僕はもう、毎日わくわくしています。こんな楽しいことをなかっやらたら、もったいないですよ!
自分を相手に置き換える想像力を、身につけたいものである。
生きがいとは、自分を徹底的に大事にすることから始まる。
病むことにより、今までよく知らなかった自己がわかり、他人の問題が理解でき、思いやりの心が養われる。
実は、90歳のときに10年計画の遺伝子解析プロジェクトに着手したんです。結果が出ることには私は100歳になっている計算です。無理だろうと考える人が多いでしょう。でも、日本の100歳以上のお年寄りの人口は、40年前は百数十人でしたが、いまでは2万人以上に増えている。可能性はあります。もし許されてプロジェクトを全うできるなら本当に幸福だなと思います。
私たちは運命を生きるのではなく、運命を作っていくのです。
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