富野由悠季
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僕は才能がない人間の最たるものだから、「できない自分がなんとかいっぱしになるためにはどうすればいいか?」とずっと考えてきたんです。その結果たどり着いた結論は、「飽きずにコツコツしかない」ということだった。だから誰よりも多く、誰よりも早く絵コンテを切るよう自分に課したんです。
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どんなに無個性にしようとしても個性は出てきます。
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少なくとも公共に提供する作品を作る人間としては、それはあってはならないって思うようになったんです。
自分と同年齢の人に一番言いたいんです。僕と同年齢の人たちに、気持ちいいよという経験をたくさん持つ人がいっぱい出てきてくれれば、若い人たちもそういう年寄りの人を見て、あ、そうか、と思ってくれるかもしれないから。いま、若い人がどうのこうのって言われている意見で一番危険なのは、それを言っているお前が大人としてちゃんとやっているのか、ってことなんです。そこがすごく気になる。
修身・道徳、格言を学べ。
周りが何をやっても無理です。クリエイターに限らず、才能は育てられないものなんです。自分が気付いて改善するしかない。
つまり個性とかエゴとか、日本語では我と言いますが、我というのはとっても激しくってとっても強烈なものなんです。
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このDVDは、見られたものではないので買ってはいけません!!
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映画産業全般に就きたいのなら学生時代から広くものを見なさい。
いまの職場は自分に合っていないからビリッケツでいいんだという人は、実を言うとビリになることに慣れていますから、どこの業界に行ってもビリです。目の前のことをできない人が、何もわからない他の業界で成功するわけがありません。いまの自分のいるところでまず頑張ることが生きることだと思います。
体感することなくして情報を手に入れるということは、人を誤らせるのです。インターネットにアクセスするのは、よほど大人にならないとやってはいけないと思います。分別がつかない子供の段階でパソコンを使うこと、また率先してパソコンを授業に導入している学校が多いようですが、肝心の教師がネット上での倫理問題などに関してそもそも知らないのですから、情報の怖さを知らない子供たちにうかつにそういうことをさせるのは危険なことです。
45歳までは君たちも挽回できる。
アニメ以外のことに奮闘しろ。
元気の出るアニメを作る。これは僕たちの世代の贖罪です。
自分程度の人間に個性なんてない。個性なんて、仕事の出来とは無関係。与えられた仕事をきちんとやろう。
創作とはどんなに気をつけていても、結果としてコピーみたいな作品になってしまうことが多いのです。だからこそ、自分もそういう仕事をしないように十分注意をしているつもりです。そして、その配慮こそがぼくは説得力をつける出発点じゃないかと思うのです。
巡り合わせを自分の人生にとってプラスになるように考えられるようになることができるか、できないかというのが、生きていく上での勝負になるのです。
このエンディングだけでアニメグランプリの大賞を狙えますよ。
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文芸、演劇、物語を見ないで映画、アニメが作れると思うな。
人間の基本は9歳までの、当時は解決方法が見えなかった欲求で、それからは逃れられない。それが何だったか思いだせ。
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