富野由悠季
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本当に絵に描いたキャラや物語が好きだとしても、まさかそれが自分の人生そのものになるとは思わないでしょう?そういうものをお楽しみとして観たり読むのは構いませんが、雑誌やコミックを読んだならば、読んだ分の3倍のエクササイズをしてください。そうでないと、10年後に皆さんがとってもくだらない大人になっていることだけは保証します。アニメやコミックを楽しんだなら、残りの時間は体を動かして、勉強や仕事をして、しっかり睡眠をとること。
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正直言って、ロランの肌の色が濃いのは嫌なんです。
僕がこの職業を選んだきっかけというのは、まず就職難の時代であったと同時に、僕にロクな会社で勤められるほどの才能がなかったということ。さらにテレビアニメを制作しているプロダクションの入社試験が、たまたま僕が卒業する年にだけあって、その試験にたまたま受かっただけのことなんです。基本的に時の運、巡り合わせなんです。
僕は20代後半から頭が薄くなり始めて、30代、40代とだんだん真ん中が薄くなっていきました。50代に入って、中年、もしくは壮年といういい歳をしたおじさんたちが、少なくなってしまった毛髪をなんとか維持しようとか、薄くなった頭を何とか多く見えるようにカバーしようと、髪型や毛髪のことを気にしているというのを僕自身みっともないと思うようになりました。だったらその原因をとってしまえということで僕は一気にスキンヘッドにしちゃったんです。
ヒトという生物の有り様は、環境に無礼だ!と思ってます。
ガンダムだけでいいのか、という時に「いや、ガンダムで宮崎アニメをぶっ潰す」とか「ガンダムが出てきてもオスカーを取れるような作品を作る」とかいう目的を持って作品を作る努力を、いままでのサンライズやガンダム関係者は考えなかったし、ガンダムだけで食えると思っちゃったから、ある時期までガンダムという作品は縮小再生産を繰り返していたという事実があったわけです。
皆さん方は個性という言葉をどういう風に理解しているか知りませんけれども、今までの理解は捨ててください。
「アニメージュ」の創刊号の表紙が「宇宙戦艦ヤマト」だったからで、あと半年創刊が遅れてくれればガンダムがトップの表紙絵になっただろうという悔しさがあり、安彦くんの絵なら創刊を飾るにふさわしかったのにという自負心もあったからだ。
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自分に個性があると思うな!
僕がガンダムという作品を生み出せたのは、3カ月後に入金がない生活の怖さを回避するためにロボットアニメを利用させてもらったからだ、という言い方もできるわけです。「こういう仕事がしたいからここまでやってきた」と言えるほど、僕は能天気にアニメの仕事をやってきませんでした。生き方の基本とはまず「普通に生きながらえる」ことを目指す。そして、そこを目指すために意志と力を持つべきだとも言えるでしょう。
老人はゴミです。奇形はいりません。人類は増え過ぎているんです。
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考えるということを含めての訓練というのは、やはり読書、言葉を操って物事を考えていくことによって身につきますし、次の何かを考えたり次の何かを思いつくきっかけもまた、読書によって手に入れられるのです。間違いなく本を読んだ人の方が勝ちです。
アニメ監督になっていなかったら、自分は禁治産者とみなされるか、犯罪者になっていたかもしれない。
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普通の人が正気で人殺しをできるとは、とても思えないんです。
昔は「巨大ロボットが出てくるアニメ」を作るのは嫌だ!と思っていたわけですが、仕事だからしょうがない。こんなロボットでもいいのかな?という思いで作ったものが何本かあり、これじゃいけないという思いで何本か作った後、出てきたのがガンダムだったのです。
お金は基本的に出ていくものですから、どうしてお金が貯まらないんだろうという程度の疑問しか出てこない人には絶対お金を貯めることはできません。お金を貯めるという行為は、無理をしなければできません。もっと極端な言い方をすれば、己の体を削ってでもお金を貯めるという意識がなければ駄目なのです。僕があなたにこういうことが言えるのも、何より僕がお金を貯められなかった人間だからです。
それであったにしてもその程度の個性だったら使い物にならないんだから捨てろ!
好いてください。大衆として、小さいかも知れないチXポコ、一生懸命振り回してるんだ。
おめでとうとは言わない。僕が欲しかったから。
もうちょっと美しく描いてほしかったなあ。
富野由悠季のすべての名言