私がエンジニアとしてずっと考えてきたのは「人のために自動車はどうあるべきか」ということ。たとえば、GT-Rは一部のマニアが格好よさや速さを誇るような自動車ではない。はっきり言って、そんな低次元のクルマは誰にでも造れます。時速300kmでタイヤがバーストしてもディーラーまで普通に走れて、時速200kmで激突しても乗っている人が死なないのがGT-Rです。
水野和敏
水野和敏のその他の名言
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サーキットに来てくれた観客が総立ちになるような走りを、どうすれば見せられるか。それだけを自分にも、メンバーにも言い続けてきました。
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お客様を喜ばせたいという思いで、それまで誰も想像もしなかったような商品を世の中に出す。そんな使命感を持って生きるのがエンジニアです。
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どんな仕事をするにしても、社会的使命のために働くのが人間らしさじゃないでしょうか。会社はその使命を果たすための手段です。会社での評価が人生の目標に置き換わってしまうから、モチベーションが落ちるのです。
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モチベーションが上がらない、という人は、まずは「なんのために仕事をしているのか」を問い直してみること。会社というスケールではなく、社会のために仕事をするという原点を思い出すことが大事です。
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宇宙の中で地球は狭いし、欧州でトップブランドを取ることはそんなに大変なことではないと思う。逆に、日本の東京で1位を取ることが大変と思っているうちは、世界一になるなんて不可能に決まっています。
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スペシャリストにしても、オペレーターにしても、終身雇用を前提にした方が育つ。これは今の会社経営の流行とは逆でしょう。要するに、企業が社員に対して投資をしなければ、人なんて育たないんです。