私も最初から使命感で仕事をしていたわけではないですよ。クルマを設計するつもりで日産に入って、実際の仕事は部品の設計。誰もクルマなんて設計していない。すっかりやる気を失って、クビを前提に販売店に出向させられました。そこで、あるお客様に言われたのです。「水野さんはクルマのことをよく知っているけど、一番知らなければいけないことを知らないね。何のためにクルマを作っているの。お客さんのためなんじゃないの?」。そのひと言が私を変えました。
水野和敏
水野和敏のその他の名言
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モチベーションが上がらない、という人は、まずは「なんのために仕事をしているのか」を問い直してみること。会社というスケールではなく、社会のために仕事をするという原点を思い出すことが大事です。
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どんな仕事をするにしても、社会的使命のために働くのが人間らしさじゃないでしょうか。会社はその使命を果たすための手段です。会社での評価が人生の目標に置き換わってしまうから、モチベーションが落ちるのです。
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お客様を喜ばせたいという思いで、それまで誰も想像もしなかったような商品を世の中に出す。そんな使命感を持って生きるのがエンジニアです。
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宇宙の中で地球は狭いし、欧州でトップブランドを取ることはそんなに大変なことではないと思う。逆に、日本の東京で1位を取ることが大変と思っているうちは、世界一になるなんて不可能に決まっています。
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スペシャリストにしても、オペレーターにしても、終身雇用を前提にした方が育つ。これは今の会社経営の流行とは逆でしょう。要するに、企業が社員に対して投資をしなければ、人なんて育たないんです。