アルベール・カミュ
3
ある種の人々が、ただ正常であろうとするためだけにとんでもない力を費やしているということを、誰も気づいてはいない。
1
人生の全てを失わないようにするために自分の生命の一部を分け与えることは、おかしなことではない。
2
人間は理由もなしに生きてゆくことはできないのです。
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一切が終わったらさっさと遠ざかることだ。神から、あるいは女から。
人間は現在の自分を拒絶する、唯一の生きものである。
われ反抗す、ゆえにわれら在り。
絶望が純粋なのはたった一つの場合だけである。それは死刑の宣告を受けたときである。
強い心、知性、勇気があれば運命の力を阻み、しばしばそれを逆転することが可能である。
幸せが何から成っているのか探し続けている人は、決して幸せになれない。人生の意味を見出そうとしている人は、決して生きているとはいえない。
私は死にたくないという思いで死にそうでした。
貧困は僕にとって必ずしも憎むべきものではなかった。なぜなら、太陽と海は決して金では買えなかったから。
それはわからないでしょうね、あらゆることをやってみた上でないと。
真冬のさなか、私はついに自分の中に揺るぎない夏があることを悟った。
真に重要な哲学の問題はひとつしかない。それは自殺だ。人生を苦しんで生きるに値するか、否かという判断をすること、これが哲学の基本的な質問に答えることだ。
偉大な行動や思想は、ばかばかしいきっかけで生まれる。街角やレストランの回転ドアから、名作は生まれるのだ。
4
冬のさなか、わたしはやっと気づいた。変わらぬ夏はわたしの中にある、と。
世間に存在する悪は、大半が無知に由来するものだ。明識がなければ善い意志も悪意と同じほど多くの被害を与えることもある。一番救われない悪徳は、自らすべてを知っていると信じていることから、自ら人間を殺す権利を認めるような無知の悪徳をおいてほかにない。
結婚しても愛することはできる。しかし結婚すれば今まで以上に働かねばならない。働いて働いて、その結果、愛することを忘れてしまうのである。
未来に対する真の寛大さは、現存するものにすべてを与えることにある。
一度でも愛する人の顔に幸福が輝くのを知ると、人は、一人の人間にとって、自分の周囲の人々の顔にこのような光をかきたてること以外には、別の使命感を抱くことが出来なくなる事を知る。
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