アルベール・カミュ
2
我々はなんぴとの無罪をも請け合えないのに、万人の有罪であることは確実に断言できる。
1
最後の審判を待っていてはいけない。それは毎日くだされているのだ。
私の前を歩かないでください。後についていかないかもしれません。私の後ろを歩かないでください。先に立って導かないかもしれません。私と並んで歩いてください。そして私の友でいてください。
3
人間には、それぞれの運命があるにしても、人間を超越した運命というものはない。
0
生きることへの絶望なしに、生きることへの愛はない。
この年になると、いやでも本当のことを言っちまいますよ。嘘をつくなんて、とてもめんどうくさくて。
結婚しても愛することはできる。しかし結婚すれば今まで以上に働かねばならない。働いて働いて、その結果、愛することを忘れてしまうのである。
私は犬に対して、昔から揺るぎない愛着を持っている。犬が好きな理由は、彼らは私のすることをいつも許してくれるからである。
涙が出そうになるくらいに生きなさい。
貧苦とは、寛大さこそ美徳であるような状態だ。
悪い作家とは、読者に理解できない自分の内部での文脈を考慮に入れながら書く連中のことである。
貧困は僕にとって必ずしも憎むべきものではなかった。なぜなら、太陽と海は決して金では買えなかったから。
あれほど多くの苦しみにさいなまれながら、それでもなお彼の顔が幸福であるように見えるのはどういうわけだろう。
最後の審判なんて待たなくていい。それは毎日やって来ているのだから。
絶望が純粋なのはたった一つの場合だけである。それは死刑の宣告を受けたときである。
結局のところ、芸術の偉大さとは、美と痛み、人類愛と世界の狂気、耐えがたい孤独、疲弊させる人々、拒絶と同意との間の絶えざる緊張にあるのだろう。
結局のところ、生きていくというのは自殺するよりも勇気のいることだ。
達成は人を縛る。さらなる高みを目指すしかなくなるからだ。
性格を持たないとき、人はたしかに方法を身につけなければならない。
5
われ反抗す、ゆえにわれら在り。
アルベール・カミュのすべての名言