アルベール・カミュ
1
不滅とは未来のない観念である。
働かなければ我々は腐ってしまう。しかし、魂なき労働は我々を窒息死させる。
5
激しく愛するには、数少なく愛さねばならぬという理由がどこにあろうか。
人間の奥底には生きる意味を「死に物狂い」で知りたがる願望が激しく鳴り響いている。
人間は永遠の不正に対して闘うために正義を肯定すべきであり、世界の不幸に対して抗議するために幸福を創造すべきである。
3
愛されないということは不運であり、愛さないということは不幸である。
人生は苦しんでまで生きるに値するかどうか。これが哲学の根底にある質問である。
希望とは一般に信じられている事とは反対で、あきらめにも等しいものである。そして、生きることは、あきらめないことである。
生産性だけが重視される社会では多くの品が作りだされるが斬新な思想は生まれない。
不条理という言葉のあてはまるのは、この世界が理性では割り切れず、しかも人間の奥底には明晰を求める死物狂いの願望が激しく鳴り響いていて、この両者がともに相対峙したままである状態についてなのだ。
私は正義を信念としていますが正義よりも母を先に守ります。
2
人間が唯一偉大であるのは、自分を越えるものと闘うからである。
有名人とは何だろうか。名前が必要でなくなった人である。ほかの人々にとっては、名前はその個人にとって固有な意味を持っている。
自由とは、より良くなるためのチャンス以外のなにものでもない。
結局のところ、芸術の偉大さとは、美と痛み、人類愛と世界の狂気、耐えがたい孤独、疲弊させる人々、拒絶と同意との間の絶えざる緊張にあるのだろう。
絶望とは、闘うべき理由を知らずに、しかも、まさに闘わねばならないということだ。
貧苦とは、寛大さこそ美徳であるような状態だ。
0
倦怠は機械的な生活のもろもろの行為の果てにある。しかし同時に、これは意識の運動に指導を与えるものである。
以前私は忠誠心を自己宣伝していた。そして私は、かつて愛した者たちを、最終的にことごとく裏切ってきた。
魅力とは明瞭な質問をしなくてもイエスと言ってもらう方法である。
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