たとえ絶望にすっかりとりつかれても、あたかも希望を抱いているかのように振舞わなければならない。さもなければ自殺しなければならなくなる。苦悩にはなんの権利もない。

ひとりの思想家が進歩するのは、たとえ、それが明々白々であるように思えても、自分の結論を遅らせることによってなのだ。

真に重大な哲学の問題は一つしかない。それは自殺だ。

孤独だと！貴様にはわかっているのか、孤独とは何か？

倦怠は機械的な生活のもろもろの行為の果てにある。しかし同時に、これは意識の運動に指導を与えるものである。

転落は夜明けに起こる。

絶望とは、闘うべき理由を知らずに、しかも、まさに闘わねばならないということだ。

一人の人間がわれわれにとっていつでも未知のものとしてとどまっていること、その人間の中にはわれわれの理解の手からすべり落ちてしまう解きがたい何ものかが常にあるということ、これはおそらく本当である。

幸福とはそれ自体が長い忍耐である。

真実は、光と同様に目をくらます。虚偽は反対に美しいたそがれどきであって、すべてのものをたいしたものに見せる。

奴隷は初めは正義を求めているが最後には王国を要求する。

有名人とは何だろうか。名前が必要でなくなった人である。ほかの人々にとっては、名前はその個人にとって固有な意味を持っている。

重要なのは、病から癒えることではなく、病みつつ生きることだ。

すべては使い果たされたのか？よろしい。それなら、これから生きはじめよう。

不条理という言葉のあてはまるのは、この世界が理性では割り切れず、しかも人間の奥底には明晰を求める死物狂いの願望が激しく鳴り響いていて、この両者がともに相対峙したままである状態についてなのだ。

人生は苦しんでまで生きるに値するかどうか。これが哲学の根底にある質問である。

人生の全てを失わないようにするために自分の生命の一部を分け与えることは、おかしなことではない。

意志もまた、一つの孤独である。

哲学の価値は、その哲学を発表した哲学者の価値によって決まる。その哲学者が偉大であれば偉大であるほど、その哲学も偉大となる。

働かなければ我々は腐ってしまう。しかし、魂なき労働は我々を窒息死させる。

一切が終わったらさっさと遠ざかることだ。神から、あるいは女から。