アルベール・カミュ
1
最後の審判を待っていてはいけない。それは毎日くだされているのだ。
2
人生それ自体に意味などない。しかし、意味がないからこそ生きるに値するのだ。
私の前を歩かないでください。後についていかないかもしれません。私の後ろを歩かないでください。先に立って導かないかもしれません。私と並んで歩いてください。そして私の友でいてください。
結婚しても愛することはできる。しかし結婚すれば今まで以上に働かねばならない。働いて働いて、その結果、愛することを忘れてしまうのである。
この年になると、いやでも本当のことを言っちまいますよ。嘘をつくなんて、とてもめんどうくさくて。
一度でも愛する人の顔に幸福が輝くのを知ると、人は、一人の人間にとって、自分の周囲の人々の顔にこのような光をかきたてること以外には、別の使命感を抱くことが出来なくなる事を知る。
3
生きることへの絶望なしに、生きることへの愛はない。
人間には、それぞれの運命があるにしても、人間を超越した運命というものはない。
0
あれほど多くの苦しみにさいなまれながら、それでもなお彼の顔が幸福であるように見えるのはどういうわけだろう。
それはわからないでしょうね、あらゆることをやってみた上でないと。
貧困は僕にとって必ずしも憎むべきものではなかった。なぜなら、太陽と海は決して金では買えなかったから。
悪い作家とは、読者に理解できない自分の内部での文脈を考慮に入れながら書く連中のことである。
涙が出そうになるくらいに生きなさい。
性格を持たないとき、人はたしかに方法を身につけなければならない。
5
私は死にたくないという思いで死にそうでした。
達成は人を縛る。さらなる高みを目指すしかなくなるからだ。
結局のところ、生きていくというのは自殺するよりも勇気のいることだ。
絶望が純粋なのはたった一つの場合だけである。それは死刑の宣告を受けたときである。
最後の審判なんて待たなくていい。それは毎日やって来ているのだから。
一切が終わったらさっさと遠ざかることだ。神から、あるいは女から。
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