サミュエル・ジョンソン
1
多忙という威厳をまとった怠惰に、人は何よりもたやすくひきつけられる。
2
お互いの臆病が我々を平和に保つのだ。もし人類の半分が勇敢で、半分が臆病だったら、勇敢なものは絶えず臆病者を打ち負かすだろう。彼らは絶え間なく闘っているだろうから。けれども、みんなが臆病者だからわれわれは大変うまくやっている。
もしある人が自分の不幸な出来事について話したら、そこには何か楽しんでいるものがあると思って差し支えない。なぜならば、本当に惨めさだけしかないとしたら、その人はそんなことを口にしないだろうから。
4
辞書は時計のようなものだ。いい加減な辞書なら無いほうがいいし、最もよい辞書でも完全に正しいと期待することはできない。
いかなる者も、模倣によって卓越した者はいない。
0
困難は大抵の場合、怠惰の娘である。
あらゆる出来事のもっともよい面に目を向ける習慣は、年間1千ポンドの所得よりも価値がある。
金を浪費する者、貯蓄する者は共に最も幸せな人々である。なぜならば、両者ともその行いを楽しんでいるのだから。
好奇心は、力強い知性の最も永久的な特性のひとつである。
釣り竿は一方に釣り針を、もう一方の端に馬鹿者をつけた棒である。
今から一年も経てば、私の現在の悩みなど、およそ下らないものに見えることだろう。
3
賞讃は借金を背負い込むようなものだ、だが、へつらいは贈り物だ。
節約せずに誰も金持ちにはなれない。そして、節約する者で貧しい者はいない。
愛国心とは、ならず者たちの最後の避難所である。
結婚には多くの苦痛があるが、独身には喜びがない。
短い人生は、時間の浪費によって、いっそう短くなる。
どんなふうに死ぬかではなく、どんなふうに生きるかが問題なのだ。
思慮分別は人生を安全にするが、往々にして幸せにはしない。
5
悲しみは精神のサビであり、活動がこれをぬぐい去って輝かす。
誰もが、自分の考えている本当のことを発言する権利を有するし、誰もが、それを破壊する権利を持つ。
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