サミュエル・ジョンソンの名言

思慮分別は人生を安全にするが、往々にして幸せにはしない。

今から一年も経てば、私の現在の悩みなど、およそ下らないものに見えることだろう。

もしある人が自分の不幸な出来事について話したら、そこには何か楽しんでいるものがあると思って差し支えない。なぜならば、本当に惨めさだけしかないとしたら、その人はそんなことを口にしないだろうから。

大偉業を成し遂げさせるものは体力ではない、耐久力である。元気いっぱいに一日三時間あるけば、七年後には地球を一周できるほどである。

我が家で安らかな幸せを味わう。それがすべての野心の目指す結末である。

多忙という威厳をまとった怠惰に、人は何よりもたやすくひきつけられる。

賢者は、すぐに許す。時の価値を知っているから、無駄な苦しみで時が流れていくのに、耐えられないのである。

勤勉と熟達があれば、不可能なことなど、この世には、ほとんど無いのだ。

悲しみは精神のサビであり、活動がこれをぬぐい去って輝かす。

金のために結婚するものは悪い人間であり、恋のために結婚するのは愚かな人間である。

何かを試みようとすれば、あらゆる反対、異論を克服しなければならない。

賢者には、２つのタイプがある。１つは物事を知っている者。もう１つはそれをどこで見つけるか知っている者である。

黄金のように貴重な瞬間の機会を大いに利用し、自分の手に届く限りの善きものを掴み取ることは、人生における偉大なる芸術である。

偉大な仕事は腕力ではなく継続力によってなされる。

希望それ自体は幸せの一種であり、おそらくこの世で得られる最大の幸せだ。しかし、快楽の多くがそうであるように、行き過ぎた希望は苦痛という代償がつきもので、度を超した期待は、失望に終わる。

家庭の幸福のために貯えられる金は、一番よい使い方をされる。

あらゆる出来事のもっともよい面に目を向ける習慣は、年間1千ポンドの所得よりも価値がある。

結婚生活には苦しみが多いが、独身生活には楽しみが無い。

言葉とは、思想の衣装なのだ。

辞書は時計のようなものだ。いい加減な辞書なら無いほうがいいし、最もよい辞書でも完全に正しいと期待することはできない。

好奇心は、力強い知性の最も永久的な特性のひとつである。

残酷物語ほど関心を引くものはない。敵がいかにして子供を惨殺し、処女を強姦したかというニュースを報道すれば失敗することはまずない。

金を浪費する者、貯蓄する者は共に最も幸せな人々である。なぜならば、両者ともその行いを楽しんでいるのだから。

人は一冊の本を作るために、図書館半分をひっくり返す。

ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者だ。ロンドンには人生が与え得るもの全てがあるから。

怠け者だったら、友達を作れ。友達がなければ、怠けるな。

自信は大事業を行うための、一番の必須条件である。

彼の死を悲しんではならない。彼のようなすばらしい奴と出会えたことを喜ばなくてはならない。

困難というのはたいていの場合、自身の怠情が原因である。

愛国心とは、ならず者たちの最後の避難所である。

レジャーと好奇心は人類に有益な知識を発展させる。しかし、つまらない争いごとや、骨の折れる仕事からはなにも生まれない。

信頼がなければ、友情はない。誠実さがなければ、信頼はない。

結婚は多くの苦悩を生むが、独身は何の喜びも生まない。

政府は我々を幸せにすることはできないが、惨めな状態にすることはできる。

一人の男性が、一人の女性と一緒にいて楽しかったと言うとき、それは決して、会話が楽しかったということではない。

結婚には多くの苦痛があるが、独身には喜びがない。

友情というのは、いつも修繕し続けなければならないものである。

節約なくしては誰も裕福にはなれないし、節約をちゃんと出来る者で貧しいものはいない。

若い時は、人々の意見で善悪の判断をするのが普通である。年を取ると、自分の何の物差しもないのに興味本位で振る舞い、その上、何の徳があるわけでもないのに恥ずかしさを感じない。

人生は、次々の享楽ではなく、次々の欲望のうちに終わる。

誰もが、自分の考えている本当のことを発言する権利を有するし、誰もが、それを破壊する権利を持つ。

賞讃は借金を背負い込むようなものだ、だが、へつらいは贈り物だ。

釣り竿は一方に釣り針を、もう一方の端に馬鹿者をつけた棒である。

お互いの臆病が我々を平和に保つのだ。もし人類の半分が勇敢で、半分が臆病だったら、勇敢なものは絶えず臆病者を打ち負かすだろう。彼らは絶え間なく闘っているだろうから。けれども、みんなが臆病者だからわれわれは大変うまくやっている。

我々は、我々がよく知らない人たちを信じがちである。というのは、彼らは我々をけっして欺かないからである。

全ての人を称賛する者は、誰をも称賛しないとのと同様だ。

収入を内輪で使いなさい。年末にはいつも幾らかの余裕を残すようにしなさい。収入よりも支出を少なくするようになさい。そうしている限り、一生たいして困ることは絶対にありません。

すべての反論を封じてからやろうとするならば、何事もできないだろう。

幸福な過程はあらゆる事業と努力の目標である。

年を経るごとに新しい友人を得ることができないと、必ず孤独に悩まされるようになる。常に友情の手入れを怠らぬことだ。

些細なことなのに大げさに言うのに慣れてはダメだ。

何事も思っているほど悪くない。朝になれば状況はよくなっている。

悲しみがまだなまなましいときには、それを紛らそうとするあらゆる試みは単にいらいらさせるだけだ。

人生とはおもしろいものです。何か一つを手放したら、それよりずっといいものがやってくるものです。

神様ですら、この世の終わりがくるまでは、人間を裁こうとはなさらないのだ。

節約せずに誰も金持ちにはなれない。そして、節約する者で貧しい者はいない。

音楽は背徳を伴わない唯一の官能的な愉しみである。

いかなる者も、模倣によって卓越した者はいない。

人生を過ごすうちに新しい知人を作らないなら、やがて独りぼっちになるだろう。人間は常に交友関係に手を入れておかなければならない。

人生には、友情よりも気高い快楽はない。

満足の泉はその人の心に湧き出るものでなければならない。自分自身の人格以外のものを変えることで幸福を求める愚かな人は、実を結ばない労力に人生を浪費し、避けようとしている悲しみを倍増させるに違いない。

人類の成し遂げたあらゆる大工事の成果は、辛抱強さと何事にもめげぬ、たゆまぬ努力がもたらした好例である。

困難は大抵の場合、怠惰の娘である。

短い人生は、時間の浪費によって、いっそう短くなる。

無知が故意の場合は、犯罪である。

死に方など、どうでもいいのだ。問題は、生き方である。

どんなふうに死ぬかではなく、どんなふうに生きるかが問題なのだ。

国のためというのは悪党の最後の言い逃れである。

誰かの真似をして英雄・偉人になった者など、歴史上一人も存在しない。

腐敗した社会には、多くの法律がある。

家庭の幸福があらゆる野心の到達点である。

愛は愚者の知恵、そして賢者の狂気。

恋は愚か者の知恵であり、賢人の愚行である。

黄金律は暗記した。さあ、実行しよう。