オスカー・ワイルド
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何度も繰り返し読みたくなるような書物でなければ、少しも読む価値はない。
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道徳は、我々が個人的に好かない人たちに対してとる態度だ。
他人に何を読むべきかを教えることは、たいてい無用であるか有害かのどちらかだ。なぜなら文学の理解は、気質の問題であって、教える問題ではないのだから。
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恋すると誰でも自分を欺くことから始まり、他人を欺くことで終わるのがつねである。これが世の、いわゆるロマンスである。【直訳】。
拙劣な詩はすべて本当の感情から生まれる。
人に真実を語りたいのであれば、相手を笑わせることだ。さもないと、相手はあなたに殺意を抱くことになるだろう。
老人はあらゆる事を信じる。中年はあらゆる事を疑う。青年はあらゆる事を知っている。
人々が私に賛成するときはいつも、私は自分が間違っているに違いないと感じる。
自由と書物と花と月がある。これで幸せでない人間などいるものだろうか。
絶対的に非難できない唯一の嘘の形態は、己自身のために嘘をつくことだ。
不平や不満は人間にとっても、国にとっても進歩の第一段階である。
我々男が女を愛するときに、女の弱さも、あやまちも、不完全さも、ちゃんと知りつくした上で愛するんだ。いや、それだからこそいっそう愛するのかもしれない。愛を必要とするのかもしれない。愛を必要とするのは完全な人間じゃない。不完全な人間こそ、愛を必要とするのだ。
楽観主義者はドーナツを見る。悲観主義者はドーナツの穴を見る。
若いときの自分は、金こそ人生でもっとも大切なものだと思っていた。今、歳をとってみると、まったくその通りだと知った。
仕事とは、他になすべきことを持たない人々の逃げ場である。
人間のことを善人だとか、悪人だとか、そんな風に区別するのは馬鹿げたことですよ。人というのは魅力があるか、さもなければ退屈か、そのいずれかですからね。
試験では、愚か者が賢い人でも答えられないような質問をする。
すべての女性は彼女の母親に似るようになる。それが女の悲劇だ。男は彼の母親の思い通りにならない。それが男の悲劇だ。
大衆とはすばらしく寛容だ。天才以外のすべてを許す。
僕の義務は猛烈に楽しむことだ。
オスカー・ワイルドのすべての名言