オスカー・ワイルド
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女は男に欠点があるからこそ愛するのだ。男に欠点が多ければ多いほど、女は何もかも許してくれる。我々の知性さえもだ。
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戦争では強者が弱者という奴隷を、平和では富者が貧者という奴隷をつくる。
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愛情のない結婚は悲劇だ。しかしまるっきり愛情のない結婚よりいっそう悪い結婚が一つある。それは、愛情はあるが片一方にだけ、という場合だ。
素顔で語る時、人はもっとも本音から遠ざかる。仮面を与えれば真実を語り出す。
魅力的であるより、永続的な収入がある方がよい。
人生は複雑じゃない。私たちの方が複雑だ。人生はシンプルで、シンプルなことが正しいことなんだ。
人間は自らをあまりにも深刻に考えすぎる。即ちこれを原罪という。
外見で人を判断しないのは愚か者である。
宗教というものを考えるとすれば、ぼくは信ずることの出来ない連中のためのひとつの宗教を開きたい。これを「不信者の教団」と呼んでもいい。
説教する男は一般に偽善者だし、説教する女はきまって器量が悪い。
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人生はあまりにも重要すぎて、真剣にその話をすることさえままならない。
軽薄な者だけが自らを知る。
生活するとは、この世でいちばん稀なことだ。たいていの人は、ただ存在しているだけである。
人は自分の最も悪い習慣でさえ失うことを残念がる。おそらく、最も残念がるだろう。なぜなら、それこそがその人の人格の本質的な部分であるからだ。
友人の苦難に同情することは誰にでもできるが、友人の成功に同感するには大変優れた性質が必要だ。
私は正しい人間よりも、味のある人間が好きなのだ。世界の何より間違いを犯す人間を愛している。
民主主義とは人民の人民による人民のための脅しにすぎない。
ものごとを外観によって判断しないのは、浅薄な連中にきまっている。この世の真の神秘は目に見えるものであって、目に見えないものではないのだ。
人間は不可能を信ずる事が出来るが、起こりそうもない事を決して信ずることは出来ない。
敵を選ぶときには、いくら注意しても注意しすぎるということはない。
オスカー・ワイルドのすべての名言