バートランド・ラッセル
1
幸福な生活とは、その大部分が静かな生活であることにかかっている。なぜならその静かな雰囲気のなかでだけ、真の喜びは生き続けられるのだから。
2
「自制の効用」は、列車におけるブレーキの効用に似ている。間違った方向に進んでいると気づいた時には役に立つが方向が正しい時は、害になるばかりである。
酩酊は一時的な自殺である。
科学がなければ、愛は無力である。愛がなければ、科学は破壊的である。
0
愛を恐れることは人生を恐れること。そして、人生を恐れる人たちは、ほとんどの部分が死んでいる事と同じなのだ。
過度にならない程度に自己の能力を高く評価することが幸福の一つの源である。
4
愛情を受け取る人間は、大まかにいえば他人に愛情を与える人でもある。
諸君が自分自身に対して関心を持つのと同じように、他人が自分に関心を持っているとは期待するな。
3
行いの悪い者に腹を立てるのは時間の無駄である。動かない車に怒るのと同じようなものだから。
よい生活は、恐怖や束縛やお互いの自由に対する干渉の上に築くことはできない。
自分で自分の価値を過大評価しないように。
経済学は人々がどのような選択をするか明らかにするが、社会学は人々に選択の余地がないことを明らかにする。
現実の人生というのは、大抵の人にとっては、じつに長い次善の人生である。つまり、理想と可能性との永遠の妥協である。
他人と比較してものを考える習慣は、致命的な習慣である。
私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。だが、自分たちの幸福を棄ててまで、これを願うべきではない。
もしも平和が名誉を持って維持され得ないならば、そのような平和はいかなる平和でもない。
金銭を崇拝する人間は、自分自身の努力を通して、あるいは自分自身の活動の中に幸福を得ようとする望みを、捨てた人間である。
戦争は誰が正しいかを決めるのではない。誰が生き残るかを決めるのだ。
世論に対して関心を示さないのは、まさに一つの力であり、幸福の源泉である。
自分の意見と違う意見に腹を立てず、そういう意見が出た理由を理解しようとする術を学ぶことが大事である。
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