浪費するのを楽しんだ時間は、浪費された時間ではない。

成功の暁、その成功をもってどうするかということを人間が教えられて来なかったとすれば、成功の達成も、つまるところは、その人間を退屈の餌食にするより他はないものである。

世論に対して関心を示さないのは、まさに一つの力であり、幸福の源泉である。

愛国者は常に祖国のために死ぬことを口にするが、祖国のために殺すことについては決して語らない。

私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。だが、自分たちの幸福を棄ててまで、これを願うべきではない。

金銭を崇拝する人間は、自分自身の努力を通して、あるいは自分自身の活動の中に幸福を得ようとする望みを、捨てた人間である。

突飛な意見を持つことを恐れるな。今日認められている意見は皆、かつては突飛だったのだ。

人間、関心を寄せるものが多ければ多いほど、ますます幸福になるチャンスが多くなり、また、ますます運命に左右されることが少なくなる。かりに、一つを失っても、もう一つに頼ることができるからである。

単調な仕事の連続でさえ、大きな利点がある。こつこつと真面目に努力をしていると、最後に大きな展開につながることもある。

科学は既に知っていること。哲学は未知のこと。

経済学は人々がどのような選択をするか明らかにするが、社会学は人々に選択の余地がないことを明らかにする。

他人と比較してものを考える習慣は、致命的な習慣である。

成功も失敗も、結局、あまり大したことではない。大きな悲しみだって乗り越えることができる。この世の終わりにつながるような悩みなどなく、ほとんどは時が経てば消えていくものだ。

愛情を受け取る人間は、大まかにいえば他人に愛情を与える人でもある。

よい生活は、恐怖や束縛やお互いの自由に対する干渉の上に築くことはできない。

役に立たない知識から得る喜びは大きい。

科学がなければ、愛は無力である。愛がなければ、科学は破壊的である。

人は生まれたとき無知であって、ばかではない。教育によってばかになるのだ。

愛を恐れることは人生を恐れること。そして、人生を恐れる人たちは、ほとんどの部分が死んでいる事と同じなのだ。

「自制の効用」は、列車におけるブレーキの効用に似ている。間違った方向に進んでいると気づいた時には役に立つが方向が正しい時は、害になるばかりである。

次に起こる戦争は勝利に終わるのではなく、相互の全滅に終わる。