人々の荒んだ心、それが犯罪を多発させ、社会的コストを増大させていることは確かです。企業はリストラをして100億円、200億円の合理化を成し遂げたかもしれない。しかし、それはそれ以上、いやその何倍もの社会的コストを増大させているかもしれません。企業はそれを知るべきですね。社会的コストはなかなか計算ができません。それだけになかなか気がつかないのですが、社会全体のコストを下げるような生き方をしなければいけないと思います。そのためには何といっても、穏やかで優しい人間の心を育てることが一番大事だと私は思うんです。
鍵山秀三郎
鍵山秀三郎のその他の名言
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いくら経済や金融のシステムを発展させても、システムそのものは根本的な問題を解決してくれません。要はシステムを利用する人間の問題です。
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生きていくうえで、難しいことばかりが役立つとはかぎりません。むしろ、毎日の生活では、雑用と呼ばれることがそのほとんどを占めています。身辺の雑用処理能力を磨くことこそ、人生の達人への近道だと思います。
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金儲けしたいという志を持つことは、悪いことではありません。住友財閥の伊庭貞剛は、「われ財を愛す」と言いました。しかし、その後に「これを取るに道あり」と続けたんです。
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同じお金を使うにしても、すぐ効果の出ることに使うだけではダメなのです。むしろ5年後、10年後に効果が出てくるようなことにこそ使うべきです。