気分に逆らうのは、判断力の問題ではない。判断はこの場合なんの役にも立たない。そうではなく、態度を変えて適当な運動をやってみる必要があるのだ。というのは、我々自身のうちで、筋肉というモーターが我々の支配しうる唯一の部分だからである。微笑や、首をすくめることは、心労に対する天下周知の操作である。
アラン
アランのその他の名言
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精神上のあらゆる不幸に対して、また初期の病気に対しても、柔軟運動と体操とが必要である。そして、たいていはこの療法だけで間に合うと思う。だが世間の人はこのことを少しも考えない。
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労働とは最良のものでもあり、最悪のものでもある。自由な労働ならば最善のものであり、奴隷的な労働であれば、最悪のものである。
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賢人の言っているように、甕にふたつの取っ手があると同じく、どんな事柄にもふたつの面がある。悪いと思えばいつでも悪い。よいと思えばいつでもよい。
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人がいらだったり、不機嫌だったりするのは、あまり長いあいだ立ち通しでいたせいであることがよくある。そういう時、その人の不機嫌に対して理屈をこねあげたりしてはいけない。椅子をさしだしてやるがいい。
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最大の不幸とは物事を悪く考えることではないか。人が想像する不幸は、決してあるがままの不幸ではないということを知るだけでも、すでにかなりの成功である。