インターネット、ゲーム、法人向けビジネスは競争が非常に激しくなっています。従来と同じようなビジネスを続けていたら、生き残れません。そのためにも顧客視点の浸透がもっとも重要な課題です。
樋口泰行
樋口泰行のその他の名言
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原点は、新卒で入社した松下電器時代の経験です。同社は典型的な製造業で、「何もしていない時間はムダ」という文化がありました。ホワイトカラーでもそれは同じ。「日々、ムダ取り」です。
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世間では、「私はITはよく分からなくて……」と口にするビジネスパーソンがいまだにいます。欧米の企業でそんなことを言ったら、「私は無能です」と言っているのと同義です。
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法人向けと消費者向けの両方をやっている会社は、それぞれに求められる文化が違うので、ひとつの会社の中でどう共存させるか。これはひとつの大きなチャレンジです。
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私に与えられた使命は、ダイエー単体としての競争力を回復することでした。かつては強力なトップダウン型の会社でしたから、現場が自分自身の頭で考えなくなっていたし、部門間の提携もあまりありませんでした。
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産業再生機構の支援を受けていたダイエーと、業績好調な外資系企業の日本マイクロソフト。両極端の2社で社長を経験しましたが、やってきたことは意外と共通しています。企業文化の改革です。
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経営は「サイエンス」ではありません。2つとして同じ条件はないし、教科書が通用するわけでもない。人という生き物をマネージする「アート」に近いと思います。
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小売業は現場のモチベーションが生命線です。店に足を踏み入れた瞬間に元気がある店かどうかわかってしまいます。活気がなければ、お客様が一人去り、二人去り……。逆に活気があるとお客様は増えていくものです。
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企業で何かを実行するには組織力が重要です。その基になるのは一人ひとりの社員。彼ら彼女らが自ら考え、「腹落ち」したうえで仕事に取り組める環境を作るのが、社長時代のテーマでした。