データ主義に陥らないように注意しました。POSのデータだけ見てもわからないことはたくさんあります。たとえば最初に10個あったおにぎりが最後の1個になると、残り物なので急に売れなくなります。本当は15個くらい売れる可能性があるのに、POSデータだけで判断すると、需要自体が9個しかないのだと勘違いすることもあるのです。
樋口泰行
樋口泰行のその他の名言
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文化の壁もあります。皆、発言をしようと競って手を挙げますし、授業が終わってから先生の部屋に行って自分のアピールをするのも当たり前。そんな環境の中で、私は自分の性格を強制的に改造することになりました。
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小売業は現場のモチベーションが生命線です。店に足を踏み入れた瞬間に元気がある店かどうかわかってしまいます。活気がなければ、お客様が一人去り、二人去り……。逆に活気があるとお客様は増えていくものです。
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20~30代は、専門性を身につけ、自分の強みとなる領域を作ることが大切です。1つのことを深く理解することで洞察力が身につくだけでなく、深く理解した領域との比較によって、他の領域を理解しやすくなる。
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正直に言うと、辞めたいと思った時期もあったし、腐った時期もあった。でも、「1つの場所で続かなかったら、どこに行ってもダメだ」と、気持ちを切り換えた。
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私自身がもともと口下手なエンジニアでした。実力ではなく口のうまさで競争に負けた時の悔しさが、「誰にとってもフェアな職場を作りたい」というバネになっているのかもしれません。
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法人向けと消費者向けの両方をやっている会社は、それぞれに求められる文化が違うので、ひとつの会社の中でどう共存させるか。これはひとつの大きなチャレンジです。
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コンシューママーケティングは、消費者の嗜好分析、価格決定、タイミングなど、いくつもの要素がすべてうまくいかないと成功しない。そして何よりも、よい製品でなければならない。
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個人も企業も、過去に成功体験があると、それにしがみついてしまう。順調な時ほど長期的展望に立ち、最適化モデルをアップデートして挑戦を続けることが、次の成長につながる。