ジャック・ウェルチ
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人事採用の判断においては、自制心を奮い起こして自分の直感を疑い、その直感を再度確認するように部下に言うべきだ。そして、あなた自身もそうすべきだ。候補者の追加データをかき集めること。履歴書だけでは駄目だ。照会の電話をして、ちゃんと聞く耳を持つようにすることだ。プラスとマイナスが入り混じったメッセージだったり、不快な話のときには、とくにしっかりと聞かなくてはならない。
もしあなたが混乱していないなら、いま何が起きているのか分からないということだ。
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洋服を重ね着したトップには、外の寒さはわからない。
変化がある時にはいつでも機会がある。だから組織は麻痺するのではなく、活気づくことが肝要である。
良きビジネスリーダーは、ビジョンを創り出し、それを明確な言葉にする。そしてそのビジョンを情熱的に保有し、容赦なくそれを実現に向かわせる人間である。
会議は企業にある種のリズムを与えますし、インターネットの時代にあっても共通理解のためには一堂に会することもときには必要です。しかし、多くの会議の問題点は、だらだらした発表会のようになることです。あなたがリーダーなら、これを解決するのは簡単です。真の議論を促し、全員を参加させるためのスライドを数枚だけ見せましょう。
経営者は社員の育成について常に考えていなければなりません。彼らを社内の訓練プログラムや、社外の講座に参加させ、多様な経験や能力の向上につながる任務を与え、リスクをとることを奨励しなければなりません。それらの活動はただちに成果をもたらすことはないかもしれませんが、絶対に行わなければいけない将来への投資です。
キャリアは長期的なものであり、予想できないものだと言うことだ。まっすぐ順調に進むことはまずない。ジグザグと回り道をし、立ち止まっては動き、あまたの思いもかけないことに出会う。まじめに働く姿勢や能力は重要だが、運が果たす役割も大きい。ともかくスタートを切ることだ。あなたのためにあると思わせるような天職はいずれやってくる。
君たちの雇用を保証するのは、満足した顧客だけだ。雇用を創出するものは結局、満足した顧客を生む製品とサービス以外にない。
はっきり言って、短期的経営は誰にでもできます。ひたすらコストを絞り、これ以上絞れないというところまで絞ればいいのです。また、長期的経営も誰にでもできます。「辛抱強く待っていてください。我々の戦略がそのうち成果を上げますから」と言い続ければいいのです。四半期の成果を求める圧力と、儲かる未来を築く必要性の両方に応えることが、優れた経営者の仕事です。
部下とは仕事に関して同じ価値を共有していればいいのであって、友人になる必要はありません。しかし、あなたが部下と友達であるなら、それは幸せなことです。心底いいやつだと思っている人たちと1日8時間から10時間一緒に働くわけですから、あらゆることがより楽しくなります。
現状、どの企業でも行われている予算策定プロセスは、誰も望まない類のものだ。非生産的と言ってしまったほうがよっぽど正しい。市場に変化が起こっているのに数字を作ろうとするような思わしくない行動に人を走らせる。それは会社からエネルギーと楽しさを吸い取ってしまう異常なものだ。たいていの予算策定のプロセスは現実から切り離されているからだ。
最高の選手がいるチームが勝つ。
企業は株主のものです。資本主義は、株主が自分の会社の成功を望むという原則に支えられています。株主は持続的な利益を望みます。持続的な利益は、満足した顧客、意欲的な従業員、繁栄するコミュニティ、健全な社会を生み出すのです。
わたしはインターネットを恐れていた・・・なぜなら、タイピングができなかったからだ。
上位2割の能力ある社員に、会社全体の給料の8割を与えるような会社に変化しなければだめだ。
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組織の変化を加速させる2つのアクション。
競争優位を持ち合わせていないのなら、競争してはいけない。
往々にして小規模の組織でよく見かけられる。小さな会社だとボスと肩肘を張らない家庭的な関係を築きやすいし、ボスも仕事上の上下関係を明確にしないことが多い。このような居心地の良い家庭的な関係は裏目に出やすい。彼らはあなたのために働くと思っている。あなたは会社を経営しているのであって、社交クラブを開いているのでも、カウンセリングサービスを行っているわけでもない。あなたの最優先事項は市場で勝利を収めて成長を持続させ、社員にあらゆるチャンスを与えることだ。
戦略とは、まず現時点で自分がどこに位置しているかを知ることである。自分が前はどこにいたいと思っていたかでも、いるはずだったかでもなく、いまどこにいるかである。次に、五年後の自分の位置を知る。そして最後に、いまの地点から五年後の地点まで到達できるかどうか、現実的にどの程度の可能性があるかを判断することである。
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