ジャック・ウェルチ
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賢いだけでは十分ではない。気持ちを燃えさせなければならない。
変えようとする意志は力になる。たとえそれがしばらくの間、組織の一部を完全な混乱に陥れることになろうとも。
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変化を起こそうとしているリーダーは、変化の必要性を訴える必要があります。そして、その主張を聞く者が自分のこととしてとらえられるように持っていかなくてはなりません。勇気を出して、事細かに説明してください。業界の動き、利幅、新技術、政治動向などあらゆることについての集められる限りのデータを使って、変化しなければどうなるか、変化したらどうなるかという2つのシナリオを描きだしてください。
直感や本能は恥ずべきものではない。それは単にパターン認識の一つと言えるのではないだろうか?あることをそれまで何度も何度も見てきた経験から、今回の事の成り行きも見当がついてしまう。言い換えれば直感と言うのは、底深い、たぶん潜在意識化で熟知していることと言えるのではないか。直感をうまく生かすためのコツは、どういうときにそれを信じるかだ。取引案件に関しては直感が当たることが多く、人を採用するとなると当たらないことが多い。直感にはそういう傾向がある。
選択と集中。
自らの運命をコントロールせよ。さもなければ、他人にコントロールされることになるだろう。
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昨今の大学の生産性は実に酷いものだ。終身在職権などというアイデアはばかげている。生涯そこに安定できる上に、一生懸命働く必要もない。
世界でナンバー1、悪くてもナンバー2になれない事業からは、すべて撤退する。
リーダーシップには5つの特質がある。一つ目はポジティブなエネルギー。ふたつ目はエナジャイズ。エネルギーを周りの人に吹き込む能力。三つ目は決断力。第四は実行能力。そして第五の特徴はパッション。情熱だ。ポジティブエネルギー、エナジャイズ、パッションは基本的に生まれ持ったパーソナリティの問題だ。だが、決断力と実行能力の最高の教師は、ビジネス最前線での戦闘だ。
優秀な人材をひきつけて一緒に夢を追い求めて行きたいと思わせるようなパーソナリティを持っているか?社員を心から成功を信じる信者に改宗させる能力が起業家には必要だ。
変化の必要性を何度も何度も訴えてください。厳しいメッセージは一度や二度では信じない、もしくは理解しないのが人間です。あなたは自分の主張をいやになるほど繰り返す必要があるでしょう。あなたの主張が十分に説得力のあるものなら、人々はやがて行動を変えるはずです。それを公の場で褒めたたえるようにすれば、人々の行動はさらに早く変化し、変化を示した人々に見返りを与えれば、もっと速く変化するでしょう。
専門家には専門知識がある。だが、私には2つの目がある。
組織の学習する能力、そして学んだことを迅速に行動に移す能力。それらは最大の競争優位性である。
明確な価値観。または行動規範。ミッションを達成するために、どのような行動をすべ貴下の指針を与えるもの。具体的で現実に即したものであればなんでもいい。
ビジネスは簡単だ。それをむずかしく考えようとする人は、何をやってもモノにならない。
学ぶ企業が勝者になる。
危機がなければ、人間はどれほど現状に安住することか。実際、あなたの会社のような官僚主義的な組織はぬるま湯のように心地よく、社員は決してそこから出ようとしません。ましてや冷たい水に飛び込みたいという欲求は少しも持っていないでしょう。社員は飛び込もうとしないのですから、背中を押してやる必要があります。
いいひとタイプの上司は誰に対しても同じように優しく情のこもった弱々しさで接する。ミスに対しても、結果を考慮せずに、たいしたことはないさと片付けてしまう。オフィスにやってきた人のニーズや望みに応じてコロコロ方針を変えてしまう。早い話、決断力がないのだ。
シックスシグマ。
厳しいが公平で、厳しく尻を叩くが応分に褒賞を与え、ストレートに接する人物。業績を上げられない人は、こういう上司がどこかに消えてしまえばいいと願う。勝利を手にしたいと思う人は、こういう上司を求める。厳しい上司と働いてみてほしい。信じられないくらいにエネルギーが湧いてくるはずだ。
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