日本人は外ばっかり見ている。しかも、根拠もない世の中の常識に踊らされている。だから不安になる。
養老孟司
養老孟司のその他の名言
-
戦後日本は、短くいえば都市化しました。戦後の日本社会に起こったことは、本質的にはそれだけだといいてもいいくらいです。そこでは皆さんは自然を「ないこと」にしています。
-
皆が群がる場所ではなく、誰も行かないような場所へ行ってみる。人が行きたがらない所へ目を向けてみる。そこにこそ、皆が手に入れることのできない貴重なものが落ちているように思います。
-
育つというのは、変わるということじゃないですか。教育の「育」は「育つ」ですよ。それを、コンピュータの容量が増えると思ってるんじゃないんですか。それでは「育たない」。
-
普通、誤解されて怒っている人は、誤解されることによって損するのは自分だという考えをもっています。でも私は誤解して損するのは相手だというふうに思うようにしています。
-
人生は家康型なのです。一歩上がれば、それだけ遠くが見えるようになるけれども、一歩上がるのは容易じゃない、荷物を背負っているから。しかし身体を動かさないと見えない風景は確実にある。
-
人は何かを知り何かを忘れ、生まれ変わり続けている。そういう経験を何度もした人にとっては、死ぬということは特別な意味を持つものではない。
-
いかに住まうかとは、いかに生きるかということです。天災はいつ起こるかわかりません。環境やエネルギーの問題などを考え合わせても、そのときどきで都合のいいところを選んで暮らす生き方があってもいいでしょう。