ニートに腹を立てたり彼らを放りだしたりするよりは、そういう人が働かないから自分がちょっと働くだけで重宝されると思っておいたほうがいいのです。
養老孟司
養老孟司のその他の名言
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暇が無い、というのは気分であって、必ずしも事実ではない。結論を急ぎすぎて経過を楽しまない。それが忙しいということである。
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人気のある華やかな仕事、楽しそうな仕事、お金の稼げそうな仕事、そんな所に人々は群がります。なぜなら、そこには幸せがあるような気がするからです。
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そもそもいちばん出来の悪いのがいるってのは、共同体では大切なことなんですよ。ビリがいなくなれば、ビリから二番目がビリになる。ビリの人は、全体に恩恵を与えているんですよ。
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とりあえず一度は雑用をやってみたほうがいいと思います。若いときにはいろいろなことをやってみることを勧める。ただし、それを雑用だと軽く見て半端にやってはいけない。それでは薬にならないから。
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ある女性が中学生のときにいじめられたいきさつを書いた本を読むと、その中に出てこない要素があることに気づきました。それは花鳥風月です。世界が半分しかないから、いじめが相対的に重くなって当たり前です。
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戦後日本は、短くいえば都市化しました。戦後の日本社会に起こったことは、本質的にはそれだけだといいてもいいくらいです。そこでは皆さんは自然を「ないこと」にしています。