藤田田
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社長業とは戦略をあげることだ。
文化というものは上から下に行くものなのです。下から上にはいきません。昔も舶来文化というものは、中国や韓国の文化が奈良時代には奈良の都市に、それ以降はまず京都に入って来たでしょう。明治以降の頂点は東京ですからね。舶来文化はまず東京で売らなければいけません。長崎や岡山からやるというのは間違っているのです。
健全なる肉体に健全なる精神が宿るように、笑顔の店には金が宿る。
必ずメモをとれ。
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夜の明けない朝はない。朝は必ずくるのだ。
私はいつも数字をあげて目標を掲げます。
要するに日本の輸入文化はすべて東京からはじまっているのです。ケンタッキーフライドチキンは名古屋の郊外からはじめましたが間違っておるんですよ。東京の中心は銀座ですから、当然銀座からはじめました。
短時間に大きいことをやろうとあせるよりも、時間をかけて大きいことを成すべきである。
昭和24年、東京大学法学部に籍を置いていた私は、GHQで通訳のアルバイトをしていた。その時、私はGIの中に奇妙な連中がいることに気付いた。彼らは一兵卒なのに、高級車を乗り回し、将校以上にぜいたくな生活をしているのである。さらによく観察すると、不思議なことに同じ白人でありながら、彼らは仲間に軽蔑され、嫌われているのだ。「Jew」彼らは陰でそう呼ばれていた。ユダヤ人である。
国際感覚とはジョークがわかる感覚である。
サンキューセールはいろいろ形を変えて続けていくつもりですが、さらに価格を下げるつもりはないのです。価格をさらに下げることのメリットはないのですよ。
不景気は商売がうまくいかない原因ではなく、平等に与えられた条件にすぎない。
為政者の景気回復政策の無策を拱手傍観・悲憤慷概することを止め、ハイリスク・ハイリターンを覚悟の上。1995年を」マクドナルド強襲の年」と呼称し、力闘を開始する。勝利か凋落か我々が双肩に懸かる。
我々日本人が華僑と呼んでビジネス社会で一目置いている中国人も、歴史から見ればわずか三千年。ユダヤ人とは二千年もの開きがあるのだから、ユダヤ人がいかに凄腕であるかお分かりになるだろう。私はそのユダヤ人からビジネスのイロハを学び、商人としてのスタートを切った。ユダヤの最強の商法にひかれ、自分から飛び込んでいったのだ。やがて、私自身、銀座のユダヤ人と呼ばれ、ビジネス社会で彼らと肩を並べられるようになった。ユダヤの商法に徹したおかげである。
金儲けにイデオロギーはいらないのである。
傍観者ではダメである。どんな仕事でも、当事者になることが肝心である。
米国経済圏内にある日本丸の舵取りは、極めて難しいといえます。しかし、こうした時代だからこそ、明日の情勢を先見する力が必要です。急激な情勢の変化に応じて、敏速果敢な手段を講ずることが要求されます。従来のような1年ごとのマーケティングプランでは状況に対応できません。
年間5店から10店は閉めています。要するに人材も効率的な使い方をしなければ、日本一高い月給を払っている会社ですから、日本一儲からなければ月給は払えませんからね。それはとりもなおさず日本一効率の高いシステムに常にマクドナルドを変えていかなければいかん、ということです。売上げの悪い店はどんどん閉めて、売上げのいいところに集結させていかなければなりません。
今まで日本人が考えもしなかったもの、日本人の精神風土にはなかったものに、私はあえて挑戦し続けてきた。ユダヤという言葉の持つイメージが、日本人好みではないことは承知している。しかし、マクドナルドが成長し、私の著書の信奉者が増えるにつれ、私の商売上の教えを請おうとするものが後を絶たなくなったのも事実である。もう一度言おう。ビジネスは勝てば官軍である。勝つこと、つまり儲け続けることが企業の命題であり、資本主義の原則なのである。
重要なことは、国際化である。明治以降、食の分野では国際化が遅れている。ハンバーガーは、世界中にある国際商品。日本人がハンバーガーに馴染むことから、本当の国際化がはじまるのだ。日本食を食べないと力が出ないというが、それは単なる習慣を錯覚しているにすぎない。
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