藤田田
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成功が約束されたビジネスであれば、不安はない。しかし、そんなビジネスなどは存在しない。成功を信じ、過去の成功を踏み台にして成功を目指し、前進するのみである。
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脳みその中は、常に柔らかくしておいて、既成概念などふっ飛ばしてしまう事が、先見の明に繋がる近道でもある。
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1970年代は、超国家企業の時代である。マクドナルドこそ、典型的超国家企業であり、マクドナルドの全社員はアメリカ人でも日本人でもないマクドナルド人間、すなわち世界人である。われわれは世界人の企業として、まずは自己のため、さらに世界のために働かねばならない。
政治が消費の拡大に全く無能である以上、われわれは自己防衛せざるを得ない。景気循環説は通用しない時代に入っているようだ。
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藤田商店。
日本も資本主義国家なので、合理主義で戦わなければなりませんが、日本にはいい意味での浪花節も必要なんです。
昭和50年4月1日は、日本の人口分水嶺、すなわち昭和20年8月15日を境に、それ以前と以後に生まれた日本人の比率が、50対50になる日である。戦後生まれを顧客の主軸とするわが社は4月1日以降、毎日3000人ずつ客が増加していくことになる。まさに「追い風」である。
必要なのは、絶対100パーセント成功するという思い込みではなく、絶対成功する、させてみせると自分で信じることである。要するに「思いは真実になる」ということを、自分で自分自身に信じさせることである。自信過剰なくらい自分で信じることである。
これからの日本人は、短期的な勝負を狙わないで長期的な勝負を狙ってほしい。
経営者にとって重要なのは魂だ。経営者には日本の文化に貢献するといった使命感がなければいけない。
我が国において企業と称すには最低1000億円の年間売り上げが必要である。これに至らぬものはいかに有益な企業でも、社会的貢献度においては所詮」井中の蛙」にすぎない。われわれが日本のファースト・フード界をリードする者であると自負するためには1000億円企業であるべきである。
生活の中では数字と無縁でいて、商売の時だけ数字を持ち出すのでは遅すぎる。
マクドナルドの店頭の椅子はね、日本人の平均身長より2cm大きい人を想定して設計しているんだ。マクドナルドを食べて育った子供たちは、いつか平均身長が2cm伸びて、ウチの椅子がちょうど良いと感じてくれるように。
人生で一番成功したことのひとつは、積み立て貯蓄だった。
店頭での発注は電子化したけれど、余った過去の伝票は、裏返しでメモ用紙として再利用してもらうことで社員には無駄遣いしない文化を持って貰っている。
経営者ならば、自らの最前線で情報を取ることだ。末端には現実がある。改善すべきところ、前進のためのヒントがある。経営者は生の一次情報についても触れていなければならない。
ファーストフード発展の歴史を見ると、インフレーションに極めて強い抵抗力があることがわかる。すなわち膨大な成長率がインフレーション率を超えているのである。それだけに、可能なかぎり価格を抑え、年々増加する消費者に報いねばならぬ。インフレーションへの挑戦である。
私たちのビジネスは、人間の味覚という実に微妙なものを相手にしている。それは気候や風土、民族の多様性を越え、いつ、どこで、誰がやっても、同じ笑顔で、同質の味を提供できる。私たちはマクドナルドのハンバーガーという普遍性を備えた「文明」を売っているといってもいい。
自分が常に120パーセントの厳しさを持っていれば、他人は60パーセントできれば満点だという気持ちになる。
僕らはね、週に1回は立ち喰いでも良いから、蕎麦食いたい。ウドン食いたいと思うでしょ。マクドナルドもそんな存在になりたいんだよね。
藤田田のすべての名言