ルキウス・セネカ
3
仕事というものは人間にとって、心の栄養みたいなものです。
1
険しい道こそが、偉大なる高さに結びつくのである。
真の幸福は現在を楽しむことだ。希望や不安で気を散らせ、ひたすら将来に望みを託すのではなく、無欲であることで自分がすでに十分に持っているもので満足し、泰然自若として暮らすことだ。人間が神から恵まれたものは、我々の内にあり、手の届くところにある。賢者はいかなる運命であれ、おのれの運命に満足し、自分が持っていないものを乞い願わない。
2
人生より難しき芸術はなし。他の芸術学問には至るところに師あり。
ごくわずかな人を除いて他の人々は、人生の用意がなされた途端に人生に見放されてしまうというのである。このような彼らのいわゆる万人に共通な災いに嘆息するのは、単に一般の大衆や無知の群集だけのことではない。著名な人々にさえも、このような気持ちが嘆きを呼び起こしている。それゆえにこそ、医家のなかでももっとも偉大な人物の発言がある。いわく「生は短く術は長し」と。
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ある者は過去の記憶を蒸し返して、われとわが身をさいなみ続ける。
誰かに起こりうることは、誰にでも起こりうることである。
「幸福を必要としないこと、それがおまえたちの幸福だ」と、神は言った。
4
人がいるところには必ず、親切を施す機会がある。
富というものは、それを必要としていない人の元へ集まるものなのです。
死がいかなる場所において汝を待ち受けているか不明なり。ゆえに、いかなる場所においても死を待ち受けよ。
老人が長く生きてきたことを証明するものを、年齢以外に何も持っていないことほど不名誉なことはない。
困難は精神を鍛え、労働は身体を鍛える。
恩知らずの欲望ほど大きな悪を持っている欲望はありません。
大部分の人間たちは死すべき身でありながら、パウリヌス君よ、自然の意地悪さを嘆いている。その理由は、我々が短い一生に生まれついているうえ、我々に与えられたこの短い期間でさえも速やかに急いで走り去ってしまうから。
およそ惨めなものは、将来のことを不安に思って、不幸にならない前に不幸になっている心です。
5
すべての芸術は自然の模倣である。
恐怖の数のほうが危険の数より常に多い。
人は教えることによって、もっともよく学ぶ。
希望を持たぬ者は、絶望することもない。
ルキウス・セネカのすべての名言