本田宗一郎
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人間死ぬときは、金も名誉も関係ないはずだ。なまじ金持ちになったりするから、家庭や兄弟が悶着を起こしたりする。死ぬまで金に執着したり、金の力に頼らなきゃ何もできない人間は不幸だと思う。別に金持ちになりたくて働いていたわけじゃない。仕事が面白くて仕方がなかったんだし、遊びたいために、一生懸命に働いた結果、会社の若い連中もついてきて、今日まで発展してきたんだ。
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竹にはフシがある。そのフシがあるからこそ、竹は雪にも負けない強さを持つのだ。
大変な目標だ。だからこそ、チャレンジするんだ。
進歩とは反省のきびしさに正比例する。とかく他人にきびしく、自分自身に寛大なのは凡人の常だ。
社長の無知が一番怖い。
人間が進歩するためには、まず第一歩を踏み出すことである。躊躇して立ち止まっては駄目である。なぜなら、そこにどんな障害があろうと、足を踏み込んで初めて知れるからだ。失敗はその一歩の踏み込みだと思う。前進の足踏みだと思う。
やってもせんに!とべ!
人間にとって大事なことは、学歴とかそんなものではない。他人から愛され、協力してもらえるような徳を積むことではないだろうか。そして、そういう人間を育てようとする精神なのではないだろうか。
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人間は失敗する権利をもっている。しかし失敗には反省という義務がついてくる。
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誰か口の悪いのが俺のことを、亭主関白の恐妻家だって言いやがったのが、言いえて妙だねえ。俺は外じゃ誰にも迷惑をかけないが、家じゃ女房に厄介をかけてばかりいる。だから頭が上がらないわけだ。俺にとって女房は昔からセーフティ・バルブの役目だった。
僕は創業時からいつも世界を市場と考える思想を持っていた。日本人はチマチマ小さくまとまらずに。もっと大きくなれと言いたい。
油まみれの手がいいんだ。
私はうちの会社のみんなに、「自分が幸福になるように働け」っていつもいってるんですよ。会社のためでなく、自分のために働けって。
経営者が年寄りの会社は停滞する。
金よりも夢中になれるものを持つ人の方が幸せ。
技術者は哲学を持て。
困れ。困らなければ何もできない。
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間違った先見力は、人の考えを誤らせ、道を閉ざす原因となる。
本田技研って会社が今日あるのは、パートナーがよかったからってだけじゃない。最大の理由は会社に若さがあったってことだろう。俺も藤沢も若かったけど、周りがみんなもっと若くて、エネルギーのある奴らばかりだったんだ。若い社員たちは、俺がどんなに叱ろうが、怒鳴ろうがびくともしない。かえってやる気を起こすんだ。これが年寄りばかりだったら、そうはいかないよね。
失敗したからといって、くよくよしている暇はない。
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