私は33歳の時に、物流センターに配属されました。大手メーカーの本社の企画スタッフにとっては左遷と言われてしかるべき部署です。しかし、裏側からソニーを見ることができたことは後のキャリアで役に立ちました。また、ソニーで初めてコンピュータが導入されたのは物流センターでした。プログラミングも実際にやってみて、コンピュータを使えば様々なことが出来ると気付きました。後に、コンピュータ事業部の部長を務めることになりましたが、現場に出たことで最先端の技術に出会えたのです。
出井伸之
出井伸之のその他の名言
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私は、事業部長時代によく叩かれました。何をしても、何もしなくても言われる。どうせ言われるなら、自分の信念通りやったほうがいい。
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皆がやりたがることは、希望してもなかなかできません。一方、敬遠されることは挑戦させてもらいやすく、大きなチャンスをつかめる。
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ネットワーク技術の進歩は、ビジネスの世界にとって大きなチャンスであるとともに、既存のやり方が通用しなくなるという意味で大きなチャレンジでもあるのです。
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元々、ソニーには「個性」を尊重する文化がありましたが、これからはよりいっそう、「人と違うこと」を受け入れる土壌を豊かにしなければなりません。
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「育てる」メカニズムをいかにして作るかが、企業の重要なミッションだと思います。そしてそれにはやはり、「情熱」というものが不可欠なのです。
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経営者が自分の後継者はいないと傲慢に言い出したら終わりです。いま私が直面している、大変だなと思うことを分析して、それを次の人がやさしくできるような仕組み作りをしたいと思っています。